「写句詩」過去帳②

たそがれの想い

「写句詩(うつくし)」二句一行詩 「犬追い辿る 秋の黄昏」 (いぬ おいたどる あきのたそがれ) 漢字変換①の詩 「犬追い辿る 秋の黄昏」 鵜殿から下りた淀の中洲での秋の黄昏どき。 放たれた子犬を追いかけて白髪の老人が近づいて来ました。 漢字変換②の詩…

涼しかった五年前

写句詩(うつくし) 「朝顔一輪 蝉無言」 昨日はお彼岸の中日。今朝は曇りですが、依然と朝から蒸し暑くなりました。 朝顔とつるりんどうは、益々咲く花の数が増えました。 下記散文は、五年前の9月8日、東京の友人に書き送ったものです。この日の前日は、夕…

夏の海

「写句詩(うつくし)」二句一行詩 「あてどもなきの夏の終りに」 電車でのこと。 隣のうら若き女性が、さりげなく携帯を取り出し、とある画面をじっとみつめたままです。 この夏、どんな事があったのでしょうか。 これから、あてもなく、何処かに旅立つので…

今日、故郷を去る

「送り火終えて さらばふるさと」 今日、これから古里を去る。 17日未明、今年も庭で花火を焚き、あの世に帰還する父母を見送りました。 無事に、あの世に着いたでしょうね。 いつものこと、帰郷してから、あっという間の一週間。 いつものこと、父母の遺品…

セミの立秋

写句詩(うつくし・二句一行詩) 「種を争う夏は終りぬ」 水無瀬神宮の境内に、クマゼミの亡き骸一つ。 あなたにとっての夏は、もう、終わってしまったのですね。 この夏、あなたは、丈夫な子孫は残せましたか? 境内の中をよく見ますと蝉の穴や抜け殻が沢山…

田舎の空家に咲くアメリカ芙蓉

・・・・・・・・・・「主 亡き後も 孫を待つ」・・・・・・・・・・ 25年前亡くなった父は、お盆に孫が田舎に遊びに来た時の為に、庭にアメリカ芙蓉を植えていました。 今は、母も亡くなり、ここ10年弱、空き家。でも、毎年、お盆になると、大きな花を咲か…

京都祇園祭りコンチキチンが始まりましたね

写句詩(うつくし) 「浴衣の君は美しい」 宵山の京都四条烏丸。コンチキチンの音が聞こえますか? 祭りの夜の浴衣姿の女性は、何故か、この世の人とは思われぬ程、美しい。 素晴らしき今宵を。 05.07.16 ☆ ☆ ☆ (以下の写真は、去年の宵々山です) 今日10日…

神戸に色香(?)が戻ってきたようですね

★ ★ ★ 「 須磨のチヌは したり顔 」 ★ ★ ★ (チヌ=黒鯛) 昨年から今年にかけての神戸市は、随分色あせました。 今年は、汚職事件で市議2人が逮捕された神戸市議会や、神戸市内の認可保育所を利用する市職員の14世帯(16人)の保育料滞納等。 だけど、…

行政は風任せ

「 お~い! 収支は 風に聞け! 」 写真は、仁賀保高原(秋田県)の風力発電の風景。町の誇りか。 但し、収支が合わなければ、かまきり軍団は四面楚歌なのだが、ここは合っているようだ。 他方、滋賀県草津市では億単位の投資で、風吹かず!!。日本で一番大き…

小説「友情」は武者小路実篤の失恋紀?

写句詩(うつくし・二句一行詩) 「 今朝の気分は 実篤(さねあつ)なり 」 ★ ★ ★ 追記)2011.02.28 am4:20 今日締め切りの伊藤園『第二十二回 お~いお茶新俳句大賞』に応募しようとパソコンで打ち込んでいたら、何故か、この写句詩の頭に 『トマトとナス』の…

濡れ落ち葉は奮起!!

写句詩(うつくし・二句一行詩) 写真は05.12.03常寂光寺にて ☆ ☆ ☆ 「濡れてもまばゆい 落ち葉かな」 ☆ ☆ ☆ (解説)いよいよ高齢化社会。熟年離婚。濡れ落ち葉の旦那は、うるさいのみか。 世の退職者男性諸君!濡れても妻にへばりつかず、常寂光寺の濡れ紅…

こさぎには だまされないよ!

写句詩(うつくし・二句一行詩) 数日後の 嵐山・中ノ島公園にて 前回掲載 「君しるや まつみのつらさを」 (詠み人) こさぎ への応答歌 ----------「 うしとみしよか とりのそらね 」------------ (詠み人) 老いた釣り人 (詠み人) 老いた釣り人 の解釈…

待つ身のつらさ

写句詩(うつくし・二句一行詩) 嵐山・中ノ島公園にて 「 君知るや まつ身の辛(つら)さを 」 (詠み人) こさぎ (解説)橋を渡る時、あれっ?鳥の置物なの?と思い通り過ぎようとしたら、なんと動いているではありませんか。 だけど、この位置から動こうと…

哲学的な卒業???

写句詩(うつくし・水無瀬二句一行詩) ★ ★ ★ 「 非哲学的 哲学の道 」 ★ ★ ★ (解説)1910年代に西田幾太郎等が散策した哲学の道。今や、観光にデートスポット。非哲学的気分で、非哲学的に散策する。 即ち、21世紀に、この道を歩む時とは、「人格的実現」…

あの白い花

前日に、7cm前後の芋虫を二匹発見。 ひょっとして、これはこの春に来ていたアゲハチョウ?と思い、喜んでいましたが、翌朝、御覧の通り、丸裸!!葉っぱが無い!! よく見たら、七匹もいる。 何ということだ!!!と私は怒り狂い??8Fから外に放り投げたの…

芭蕉の煩悩

追記)2011.02.28 am4:20 今日締め切りの伊藤園『第二十二回 お~いお茶新俳句大賞』にこの句を応募しました。 ★ ★ ★ 芭蕉の放浪した電気の無い時代は、早寝早起き。 だが、今や、街やTVは24時間、起きている。 それに、街にはイルミネーションが輝く。 芭蕉…

田舎の土から

写句詩(うつくし・二句一行詩)水無瀬 過去帳より 『 田舎の土から 突如の便り 』 (解説)04年夏にマンマの田舎の鳥取から、室内の植木用に土を送ってもらいました。 そして秋。突然!部屋の中に大きなバッタ君が登場したのです。 田舎の土の中にバッタ君…