2014-02-05から1日間の記事一覧

竹林はるか遠く(7)完結編

兄ヒデの北朝鮮脱出劇の続編に続き、マツムラ伍長の温情、更にはナイド氏の優しさと続き、最終章は兄ヒデヨとの再会です。 後半、貧困の局地にありながらも、数歳年上の姉と二人で生き生きとした十数歳の少女時代を描いた体験談はここで終わっています。 竹…

竹林はるか遠く(6)

薪にするために拾った新聞紙を見ると、「エッセーコンテスト」の案内記事。 ゴミ箱から拾った紙の裏に400字の枠を描き400字詰め原稿用紙を作る。 郵送する金が無いので三条まで歩いて新聞社のポストに入れる。 さて、少女の書いたエッセイはどうなった…

竹林はるか遠く(5)

外地からの引揚者につきものの困窮が始まりました。 更に母の死。 盆地の京都のしばれる冬の夜。 残された幼いヨーコとコウの十代の二人の姉妹がどのようにして生きてきたのか。 感動と言いましょうか。目頭が熱くなるのは私だけではないでしょう。 ◆ ◆ ◆ ●…

竹林はるか遠く(4)

米国中学過程歴史教科書副読本を日本で日本語訳『竹林はるか遠く』が出版される前に、英文の副読本を訳した人がユーチューブで書かれたものの文字起こし版。 今回は母が亡くなり、たった二人の十代姉妹のどん底のどん底編です。 ◆ 大東亜戦争(太平洋戦争)…

竹林はるか遠く(3)

終戦前後の朝鮮半島と日本で、日本人引き揚げ者が味わった壮絶な体験を赤裸々に綴る、息もつかせぬ、愛と涙のサバイバルストーリー 竹林はるか遠く(1) http://blogs.yahoo.co.jp/minaseyori/62399331.html 竹林はるか遠く(2) http://blogs.yahoo.co.jp…

竹林はるか遠く(2)

大戦末期のある夜、小学生の擁子(ようこ・11歳)は「ソ連軍がやってくる」とたたき起こされ、母と姉・好(こう・16 歳)との決死の朝鮮半島逃避行が始まる。 欠乏する食糧、同胞が倒れゆく中、抗日パルチザンの執拗な追跡や容赦ない襲撃、民間人の心ない暴行も…

竹林はるか遠く(1)

『Yoko story: the truth of So far from the bamboo grove』 この本は1986 年にアメリカで刊行後、数々の賞を受賞。 アメリカの中学校の教材として採択された感動秘話。 終戦前後の朝鮮半島と日本で、日本人引き揚げ者が味わった壮絶な体験を赤裸々に綴る、…