本当のプロの実力を知る


5年前、マンマがDデパートの通販で私の腕時計を購入した。
電池式では、電池交換と時刻合わせがいたしい(広島弁で面倒だ)のでソーラー・電波腕時計にしたもの。
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北海道に行く数日前、そのソーラー電波腕時計が物も言わずに突然止まった。時計が僅か5年で壊れるなんて聞いたことがないが。

まともに動いているセーコーの腕時計はあるのだがお気に入りではない。さてどうするか。

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ネットで検索していたら、通販AZでソーラー・電波腕時計で数量限定だが何と送料&税込で2300円。

これ、最安値かも。
で、無意識に、即、クリック。

私、いつから大阪のおばちゃんのように、安く買えることを誇りに思うようになったのだろう。ヽ(´▽`)/

で、自動受信メールの次に改めてメールがきた。
『海外からのお取り寄せ品なのでお届けまでは1週間以上かかります』

これじゃ、北海道に持っていけない。
やむなし。これを機会に、安物の古いグッチを動かすことにした。
デザインがお気に入りだったからである。

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何しろ、このグッチ、その昔、茨木の時計屋にマンマが電池交換を頼んだら断られた程の代物。

裏蓋が錆びていて開かないということで放置していた。

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実はこの時計は懐かしきかな、31年前、会社から副賞で貰ったもの。

当時は1年少々で電池が切れ、電池交換では時計屋でその都度1時間以上は待たされた。

舶来品は開くのが難しいそうだ。当時の交換代は1000円。

何度も交換した時計屋は、地下鉄丸の内線大手町で(旧)JAビル方向の改札を出てから地下道の短い階段をトントンと上がったところである。

ここでは交換の都度、隣接する地下飲食街で時間を潰したもの。
この時計屋も他の時計屋と同様、時計の裏蓋左右の何ヶ所かを欠かした。

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大きく欠かしたのが、JR高槻駅の南側の時計屋二店で、その内の一店では、裏蓋を外せず、時計が一晩お泊りの時もあった。

さて、電池交換をどこの時計屋に依頼するか。

ネットで漫然と京都や大阪の時計屋を検索していたら、どうやら脱サラで時計屋を始め、時計技術を誇る男がJR高槻駅北口に店を開いている。

日差しのサンサンとした午後、この時計屋を訪問。
時計を差し出して電池交換を依頼した。

店主 「裏蓋、錆びていますね。料金は1700円。」
私 「割れてもいいから思い切ってやって!」

まあ、恐らく1時間はかかりますと言われるだろうから、店にいたら邪魔になるし、近くの西武百貨店の食品売り場で暇を潰そうと思ったんだ。

そしたら奥方らしき人が「お掛けになってお待ちください」と言うではないか。その時、来客があって店主が3分間応対。

それが終わって目の前の作業机に座って私の時計を台にセットしてから、一瞬間を置いてから、『パカッ!』。

10年弱前、茨木の時計屋に、マンマが井戸端会議の間、5時間も預けたけど錆びて開けれなかったという時計を、この男はいとも簡単に僅か数秒で開けた。

本当のプロフェッショナルに出会って、思わず感動が湧いてきましたね。

★★★★★

他方、ネットで注文した時計、旅行から帰ってきて数日後届く。
中国製で説明書を読めない。

ソーラーは万国共通にしても、時刻の方は、日本の周波数(40&60KHZ)と中国の周波数(68.5KHZ)が違うのに、何故か狂わない。

尚、どこをどういじったのか忘れたけど、毎日午前9時前にアラームが1分ほど鳴り続ける。ヽ(´▽`)/

この時計、私の結構お気に入りで、どこに出かける時も一緒。
無論、この時計の安さが自慢で、私、大阪のおばちゃんに似てきた。

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*1:w(´▽`)w