金持ちと凡人は益々差がついて当然


この5月の連休でのお話です。

かってある企業の社長・会長を歴任され、日本の基幹産業の業界組織の役員を務めたあるお爺さん、株価配当も含めて年収が〇千万円。お婆さんのお小遣いは月間50万円。

このお年寄り御夫婦が、この連休、息子娘夫婦と子供(孫)を、高級温泉ホテルに一泊の招待をしたのでございます。

このお婆さんのホテルへの持ち込みは、電気炊飯器に電気鍋に電気たこ焼き器などの一式。食材は事前に下ごしらえに刺身などは途中市場で買い物。

無論、ホテルの部屋でご飯を炊いたりたこ焼きを焼いたり。
これが金持ちのやることですね。流石です。

皆で十人ですから、まともにホテルの夕食となると十万円は軽く超える。
但し、他人と食事をする場合は高級ホテルで。

ちなみに私の場合は高級・低級に拘らず、美味い刺身三切れとカニと熱燗があれば言うことなし。無論、温泉一泊で。

この話を聴いて思い出したことがあります。
それは47年前(昭和43年)の京都でのこと。

京都の質屋のお客さんは、100年前以上の昔からの金持ちが多かったですね。

質に入れるのは貧乏人。
その質入れの中古の物を買うのが金持ち。

貧乏人の中には、家電商品の場合、京都四条大宮の月賦デパート・まるよしで分割払い購入し、その足で梱包のまま質屋に入れる者もいる。

数百年も歴代続く金持ちの算式はこうだ。

例えば家電量販店で新品10万円の商品の場合、一年使って質に入れるとせいぜい3万円にしかならない。

新品家電の場合、10年使えるとしたら、

新品購入の場合、10年間の毎年の単純コストは10万円÷10年間で1万円。
2年使用した中古家電を4万円で購入した場合、残り8年間使えるから、毎年の単純コストは4万円÷8年間で5千円。つまり半額なのである。

金持ちと凡人とのそもそもの算式(脳構造)が違うのである。



(※)『私の履歴書・93』
《アルバイト家電店長奮闘記 ⑤足元を見て》 2008/8/15(金) 
夜逃げのケースとおめかけさんのケース