それでも無防備な親たち


知識は持っている。
然し、人は何故か歴史から学ぼうとしない。

日本ではチェルノブイリと類似の現象が現れているのに。
そしていよいよこの2015年から起きるであろうことも知っているのに。

他方、20年後、30年後、今の子供たちが大人になり、子供が出来たとしても、チェルノブイリでの障害児85%から推定したら、少なくても75%前後の胎児が障害を持つ。

つまり、母体検査で障害の持つ胎児は堕胎されるであろうから、まともにこの世に生まれて来る胎児は僅か25%にすぎないということになる。

更に、胎児の染色体異常について検査出来るのは3つの染色体の数的異常症のみ故、出生した25%の幼児の中に、出生前から放射線によるDNA損傷の持ち主がおり、出生した子の中には成長過程で白血病甲状腺がんとなるリスクを抱え、或は症状が出なくても隔世遺伝で孫子にその症状が現れるリスクがある。

それでも無防備な親たち。関西の子供の爪からも放射性セシウムが検出されている現実にも拘らず他人事として振り向きもしない。



(参考)
母体血胎児染色体検査について
この検査で検出できるのは、21トリソミー症候群(ダウン症候群)、18トリソミー症候群、そして13トリソミー症候群(出生頻度順に記載)の3つの染色体の数的異常症のみ。その他の染色体疾患や遺伝子異常の検査はできない。

新型出生前検査 導入から1年 
~命をめぐる決断 どう支えるか~  NHK 2014年4月28日(月)放送



以下、改めて、25年後の現実です。

ドクメンタリー映画『チェルノブイリ・ハート』
2011/09/09 にアップロード
映画紹介はシーツーWEB版 http://www.riverbook.com
1986年4月26日に起きた旧ソビエト連邦チェルノブイリ原子力発電所4号炉の爆発事故。それから16年、アメリカ人の女性ドキュメンタリー作家がベラルーシ共和国を訪れ、いまもなお被爆被害に苦しむ人々の姿をつづったドキュメンタリー。第76回アカデミー賞でドキュメンタリー短編賞を受賞。

チェルノブイリ・ハート』予告編     1分01秒





この映画の抜粋版
 チェルノブイリハートの子供2  2分04秒





この映画の全編 39分50秒

チェルノブイリ・ハート Chernobyl Heart. Copy.