公然の秘密の闇金作り

 
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      私の履歴書・373
 
北海道は、私が1987年に赴任するまで子会社が管轄していましたね。
 
その子会社時代、山川・坂上両氏によって闇金作りが行われ、それを定期的に菅野取締役(工場長)が回収。太秦社長に上納されていたのです。
 
注)上納していた全国の子会社は、少なくても10社。
子会社一社当りの上納金は毎月@30~60万円の年間400万円~700万円で、合計年間5,000万円。
この事は、公然の秘密で、この金の使途の大半は、私と同年代の5人の女性への闇手当て。
この件は、後日、改めて記事に書きます。
 
処が、子会社は解散。(1986年12月)
北海道は㈱ウズマサ札幌営業所となると、経理は本社管理。
闇金の作りようがなくなりました。
 
困った菅野取締役は、私に内緒で神戸部長に相談。
神戸部長は、チャンスとばかりに、その話に乗りました。
 
彼が、カラ出張やカラ接待で、その上納金を捻出すると言うものです。
彼の年齢は63歳で雇用契約期間が満了する三年目のこと。
 
もっと長く勤務したい彼は、菅野取締役の後押しもあり、彼の後任として来た唐崎氏(60歳)を辞めさせ、更に1年毎更新の雇用契約を結んだのです。
 
 
当初、この上納金に神戸部長がからんでいる事に私は気がつきませんでした。
気がついたのが、着任二年目(1988年)の夏頃でしょうか。
 
彼の出張先の後に私が出張してみると、彼の訪問した形跡が無い。
問いただすと「官公庁役人への餞別用の金を作るため」と弁解しましたね。
 
或る日のこと、森口総務係長が大騒ぎ。
神戸部長が、二泊三日の帯広出張中のこと。
 
森口 「緊急連絡が神戸部長にあるが、出張先に問い合わせるも捕まらない」
私 「誰からの電話?」
森口 「三橋取締役促進部長からです」
私 「それだったら自宅にいるよ。電話をしたら?」
森口 「本当ですか? でも、いても奥さんがいないと言うでしょう」
私 「心配無用。大義名分『三橋促進部長からの緊急連絡』と言えば出てくるよ」
案の定、在宅していましたね。
 
 
それと、料飲食店の領収書の問題。
 
官公庁役人の行きつけの店で飲食代金を払うと、各店で必ず白紙の領収書が三枚ついてくる。
 
『日付と金額をご自由に書いて、三枚使って下さい』というもの。
神戸部長の小口現金清算にこの領収書が度々登場する。
 
総務・森口係長のチェックした小口現金領収書綴りを私がチェックしていたら、飲食代金五万円の領収書に印紙を貼っていない。
 
早速呼びつけて
「あのね、これじゃカラ接待の領収書であることがミエミエだよ。
税務署に監査に入られたら逃げようが無い。同じやるからには、完璧を期せ!」
 
然し、私は、菅野取締役に集められた闇金の使途(女性5名への闇金)に賛同するわけにはいかない。
 
それに、その経費は経理上、札幌営業所がかぶることになる。
神戸部長のカラ出張とカラ接待費を締め上げました。
 
彼の1年毎の雇用更新を支えているのは、闇金作りですから、私を煙たがるのは当然ですね。
 
これが二つ目の理由でした。
 
 
 
尚、後日談として、本社に転勤した1991年春、菅野取締役は私を呼び、私に例の女性5名の戸籍謄本を広げ、マル秘の事を話してくれました。
 
後、菅野氏と二人だけで終日ゆっくり話し合ったのが、菅野氏が退職してから数年後の2005年ですね。菅野氏が亡くなったのはその二年後。