やり過ぎてしまったチークダンス
留萌慕情(1)
着任二年目の1988年12月11日(日曜日) のこと。
場所は定山渓温泉 章月グランドホテル 。
注1)この記事、ひんしゅくをかうかも
.
この時の宴会の席の記憶は全く無いですね。
出張などで相当疲労していた上に、かなり飲んだからでしょう。
二次会はホテル内のナイトイン。
ここの舞台で男女社員同士夫々交互にチークダンスをしましたね。
注)右の写真は洞爺サンパレスのナイトシアターです。章月の場合もこれとほぼ同じでした。
私、一曲目に亜子(当時20歳)と踊りました。
宴会で熱燗を結構飲みましたからちょっと酩酊気味。
札幌クラブハイツでのチークダンスとは訳が違います。
亜子も私も浴衣姿。
大きな丸いGクッションが私の胸下に当たる。
亜子はノーブラ。ショーツ1枚のみに浴衣。
非倫理的現象に必至に耐える私。
「おとなしく! おとなしく!」と。
我の理性と煩悩との葛藤・矛盾。
辛うじて押さえるも亜子のお腹に時には当たる。
亜子 「所長!!」
私 「すまん!すまん!」
二曲目がナイスボデーの世子(当時23歳)と。
浴衣の世子は、無言で私をチラリと見上げます。
ここでも私、「すまん!すまん!」
直ぐに沈静化しないのが男の性(さが)。
必至に『静まれ!』と祈りました。
三曲目が色白の由紀(当時25歳)ちゃん。
浴衣の由紀ちゃんは、最初から腰を引きます。
誰が見てもへっぴり腰。
観客席からは嘲笑に近いヤジ。
これじゃ遺憾! 観客のご期待に沿わなきゃ!
腰に回している左手に力を込め、グイと抱き寄せました。
もがく由紀ちゃん。
更に力を込めた私。
二人は完全密着。
あゝ、自制の糸は切れてしまう。
由紀ちゃんは、憤怒の形相で私を見上げます。
私の抱えている手や腕を力一杯つねりながら。
爪を立てて。
何度も何度も。
ニコニコしている私。
痛くても痛いはずはない。
突然彼女の下半身は火が点いたように熱くなり、吐息も熱風に豹変。「所長、私、もう駄目!」
これは拙い!やり過ぎた!と思った時には遅かったですね。
彼女の全身から力が抜けていき、全てを私に預けました。
そして彼女は私の浴衣の隙間の裸の胸に顔を埋めたのです。
私は等身大のお人形さんを抱きかかえている姿でしょうね。
テーブル席では、それまでの嘲笑ヤジから拍手喝采に変わりました。
それから30分後、ここでの二次会が終って、全員部屋に引き揚げました。
処が、由紀ちゃんが見当たらないと騒いでいます。
暫らくしてから「由紀ちゃんが見つかった」というので駆けつけました。由紀ちゃんは、ワーワー泣いています。大きな柱にもたれ、フロアー絨毯にべったりと座りながら。
私 「どうしたの?」と近づこうとしましたら止められました。
草間君 「所長は部屋に戻って下さい」
私 「どうして?」
草間君 「とにかく所長は近づかないで下さい。私がなんとかしますから」
鈍感な私、何がどうなっているのか分からない。
ともかく部屋に戻って皆と四方山話をしていました。
ここ1時間ほど経ってからでしょうか。
草間君が帰ってきました。
草間君 「由紀ちゃんを部屋に連れて行き、布団に寝かせました」
私 「由紀ちゃんはどうして泣いたの?」
草間君 「その話は後日にしましょう」
注)画像は洞爺サンパレスのラウンジ
.
処が、あのホテルでの由紀ちゃんとのチークダンスが、旭川での思わぬ事態への発端となったのでした。
注3)写真は、『カラカミ観光㈱洞爺サンパレス』の許可を頂いて掲載しております。
(続きは)