面接時に聞く彼女の有無

 
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    私の履歴書・351
 
1987~1990年、社員募集の面接の時、最初に必ず質問しましたね。
 
彼女がいるかどうかを。
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他の企業の面接では、ありえないことでしょう。
昨今でしたら、プライバシー問題になりかねない。
 
あれ?と思ったのは、広島で面接した若者達には彼女がいなかったのに、札幌と旭川で面接した若者には全員彼女がいるのです。
 
なる程、皆、特有の『優しさ』を持っていましたね。
大抵は高校時代から交際しているケースでした。
 
以下は、私が20歳代男性6人に面接の時に話した内容です。
対象はメンテナンス要員ですね。彼等の質問文は省略します。
 
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今の彼女をしっかりと捕まえておきなさい。
今の彼女以上の女性と巡り合うことはもう無いですよ!
 
学生時代は、フィーリングだけで交際が始まる。
この頃は、収入とか勤め先とか家柄・財産とかは無関係ですね。
 
処が、社会人になって特に30歳を超えたら、そうはいかない。
フィーリングは契機の一つに過ぎない。
 
問われるのは一種の保有の世界。
保有とは『資産』と『履歴書』のこと。
 
『資産』は一般人には特別な物が無いからそれ程問題にはならない。

問題は『履歴書』。
学歴・職歴・現在状況と収入・賞罰・国家資格・特技・趣味。
 
例えば、友人が君と会ったことのない女性に君を紹介したい場合、
その女性が君に会ってみたいと思うかどうかは君の履歴書次第。
 
特に30歳過ぎのガールハントの難しさは、ここにある。
もてる男だけもてる。もてない男は全くもてない。
 
この事は、ガールハントのことだけではないですね。
 
企業の寿命は30年説があり、永久に存続するとは限らない。
明日、業績不振で倒産や人員整理の事態に遭遇するかもしれない。
 
その場合、他の企業が君を必要とするかどうかの最初の判断は君の履歴書。
君がどんな技能資格を持ち、どのような仕事をしてきたか、ですね。
 
資格が何故重要かというと、国家資格が無ければ仕事が出来ないものがある。
つまり、存在価値の問題。然も、将来、この資格の種類は増えるはず。
 
一度得た国家技能資格に定年は無い。
技能資格さえあれば、70歳でも仕事がある。
 
さて、国家資格を得るには、試験があり、勉強しなければならない。
新しく出来る脳細胞数と死滅数が逆転するのは確か20歳代前半。
 
但し、若いときから勉強し続けると、脳細胞の劣化速度は防げる。
だから、若いときに勉強をし、幾つかの資格を取っておくことが次につながる。
 
つまり、企業での働く目的の二番目に、『国家資格を取る』とすべき。
 
こたつで中学の理科・高校の物理の教科書を広げたまま寝ていたことを。
 
仕事が終ってから試験問題集を広げるのは確かに難しい。
でも、結婚して妻の理解を得たらそんなに難しいことではない。
 
ひょっとして危険物取扱者資格などは女性の方が早くとるかも。
だから自分達の将来について良く話し合い、結婚を申し込むことだね。
 
お金が無いなら、羊が丘で挙式したらいい。
 
確か挙式だけなら衣装代含めて7万円で事足りたはず。(注)当時
会社からの祝い金と祝賀会にうちの社員を呼んだら負担は軽いはず。
 
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私の面接時間の大半は、この事に費やしましたね。
単に今のあるがままではなく、将来をも見据えて仕事をして欲しかったのです。
 
1990年春、山崎君(仮称)が結婚するとのこと。
以前から交際していた女性とです。
 
 
注2)当時は(社)札幌観光協会が所有し運営していました。
2009年4月以降は、その委託を受けてワタナベウェディング㈱が運営。
現在名は『札幌ブランバーチ・チャペル』

注3)現在のチャペルは、1999年新築したもの。当時のチャペルとは違います。

注4)上記の新しいチャペルの画像はワタベウェディング株式会社企画運営本部 総合企画部 広告宣伝グループの許可を頂いて掲載しております。
 
挙式後、空き缶をいっぱい引きずったオープンカーで園内一周なのです。

注5)追記 現在、このオープンカー園内一周はしていないそうです。
 
園内には観光客が沢山来ていますから、見知らぬ皆さんにもご披露ですね。
これが結構人気がありましたね。彼等も感激!
 
祝賀パーテーはレストランにて少人数で行われました。
両家の親族と大半は我社の社員。
         
そうそう、私の面接し採用した社員で、もう一名結婚した社員がいました。
栗本君(仮称)です。
 
或る日のこと、
「所長、今度彼女と結婚式を挙げます。出席は両方の親兄弟だけです。
お金が無くて所長を招待出来なくてすみません」
 
「それはおめでとう。それは気にする必要は無いよ。あくまでも君が企業にとって価値ある人になるかどうかだからね」
 
尚、世子と亜子の挙式は、私が北海道を去ってからです。

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(書庫)
私の履歴書・40歳代北海道編 目次