観楓会・登別温泉での懐かしきコスプリ

 
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          私の履歴書・329
 
札幌着任の翌年(1988年S63)の秋のこと。
 
当時は、毎月一回土曜夕方、全道から社員全員を何処かの温泉に集めていましたね。

私が講師となり、土曜日午後と翌日曜の午前にセミナーを開催。
無論、土曜の夜は毎度宴会。
 
私、全員がセミナーを心待ちする程いかに楽しいものとするか苦心しましたね。
その都度、宴会で全員が腹から笑える企画を練って。

もののついでに、
観楓会(かんぷうかい・社員旅行)も企画しました。
その日が押し迫ってから急遽常務が参加すると言う。
 
 
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場所は登別温泉第一滝本館(たきもとかん)。
 
札幌からの往復はホテルの無料バスを利用。
 
集合場所は、創成川通り沿いの大通りバスセンター。ここが無料バスの始発でした。
 
今は札幌駅前バスターミナルのようですね。
 
 
さて、いよいよ当日がやってきました。

本社から来た常務に皆が緊張し、全く盛り上がらない宴会となりました。
まさにお通夜でしたね。
 
でも、どうしようない。
やること為すこと滑るばっかし。
 
宴会も終りに近づいた頃、私は函館駒井君をリーダーとして旭川・北見の所長と札幌の主任二人の計男五人を呼んで、こっそりと「シバオケ三平」に行くように命じました。
 
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そして、駒井君に「シバオケ三平のママの指示に全員従うように!」と厳命したのです。

(注1)シバオケとは、コスプリ&カラオケの事
 
 
宴会が終わる寸前、駒井君から電話がかかってきました。「準備、完了!!」とね。

そこで、全員に「そのまま直ぐに二次会で外に出るように!」と指示。
 
「浴衣姿から洋服に着替えたい」とか「外に出るならお化粧したい」とかの女性の声。
「まかりなら~~ン。直ぐに全員外に出よ!」
 
 
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宵闇、第一滝本館から、草履を履いてネオンチカチカの街へ。

トロトロ数分下ったら、右側にお目当ての「シバオケ三平」。
 
お~~~!店の前に、ハデハデな呼び込みの女性が、我等を盛んに手招きしている!
 
 

べったりと社員達にすり寄るケバケバの二目と見れない五人のホステス達。
 
皆、いやいやながら、ブツブツ言いながら店内に入る。
こんなひどい女ばかりの所が二次会とは、とんでもない!と言わんばかりでしたね。
                                
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全員ボックスに座ると、この破壊された顔のホステス五人が夫々の席に就く。
 
皆、ゲィ・バーと勘違いしてましたね。
全員、益々緊張。白け鳥。
 
このホステス達、ゲームと称して「人の名前当てごっこ」を始めました。

どういう訳か、顔占いと称して次から次へと社員達の名前を当てるのです。
 
「何で分かるの?」と、皆、首をかしげました。
 
誰も分からないのですね。
笑いっぱなしは私とホステス達だけ。
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ホステス駒井嬢が私に耳打ち。
「もう、バラシテいいですか?」
私「オ~~! イエス!イエス!」
 
皆の唖然(あぜん)!!
驚愕(きょうがく)!!
怒号の笑い!!!
 
この一見女性達は、毎日見慣れている彼等の男性上司!!

何故か、気が付かなかった!!!!
 
(注2)最初の人物写真は、左から並河君、魚住君。二枚目が左から駒井君、並河君。三枚目が草野君)
 
話は、これだけで収まらなかったですね。
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(注3)写真は左から駒井君・草野君・世子嬢
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体重100㌔弱・色白の草野君の柔らかき肌や胸をさわりに、他の席のお客さんが次々やって来る。

そして彼のブラジャーには、次から次へと千円札のおひねりがはさまる!!
注2)おひねり 小銭を紙にくるんでひねったもの
 
その額、七千円!!
 
彼は言ったね。
「このお金は、会社の雑収入ですか?」
更に「この道、はまりそう」
     

(注4)当時、全国的にコスプリは既にすたれていましたが、根強いファンが支えていたのですね。
(注5)当時、ここのお客の常連は、霞ヶ関の役人 でした。
(注6)この記事は、四年弱前に書いたものを書き直したものです。
 
 
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(注7)翌朝のホテル前です。ネクタイに背広なのは、前日の午前中、札幌北星会館で会議をしてからホテルの無料バスに乗りましたから。
 


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