女性が未来に向けて最も輝く年齢とは

 
イメージ 2
 
 
 
私の場合の社員教育指導は、三つだけでした。
 
一つは、温泉一泊講習会。
 
これは世子社員の入社を機会に隔月から毎月開催に変更しました。
二つ目は、毎週一回二時間のミーテング。
この一週間の活動内容と実績。見込み客表。次週の行動計画ですね。
 
三つ目は、札幌にいるときの毎日の朝礼での15分間の私の講話。
 
この三つは、常に連動させていました。
 
 
さて本文
 
温泉一泊の講習会でこれからの自分の人生をシミュレートさせました。
左縦軸に年齢、各年齢ごと、右欄に人生の重要な事柄を列記させます。
 
注)シミュレート 模擬実験のこと
 
これを作成させますと、全員、愕然としましたね。
如何に希望の無い未来が待ち受けているかがよく分かりますからね。
 
女性の場合、結婚した相手の男性に自分の人生を委ねることになる。
シミュレートは、子供を生んで、苦労して育てて、やがて老いてゆく。
 
彼女達が、そこで気付くのです。
当時、周囲から、そろそろ結婚せよと言い出されるのが24歳。
 
彼女等にとって、自由に生きられるのは、23歳まで。
高校を卒業してから僅か五年間に過ぎないのです。
 
                ★
 
実は私、それまで不思議に思っていたことがありました。
 
当時、女性実業家や成功者と称する学歴は、短大が大半。次が高卒。
何故か四大卒の女性は見当たらず。
 
亜子(あこ)と面接をし、亜子の履歴書を見て気が付いたのです。
 
そういえば、昔の友人は京大卒で妹が短大。
何かの本で読んだ女性の学歴は高卒だが兄貴は東大卒。
 
つまり、女性は学歴で判断出来ないと思いましたね。
 
それに、成功した女性には、知能以外の何かがあると。
ここで眼からウロコでしたね。
 
未来への絆は高校卒業した19歳から23までの五年間の生き方にあると。
ここで将来の成功となる基礎を築いているかどうかですね。
 
四大卒の場合は、貴重な四年間を実社会とは無縁な学問とボーイハントで浪費。
そして、一流会社への就職。そこで良きベターハーフを得て壽退職。
 
                  ★
 
 それでは改めて自己の輝かしい未来のある人生をシミュレート出来るかどうか。
 
もしも出来るなら、その達成プロセスの中に会社勤務が組み込まれるかどうか。
恐らく、組み込んだら遠回りになる。
 
自己実現に必要なものは、人、夫々異なるとしても、『金』『技術』『資格』『人脈』『他人の協力』等であろう。
若いときからこの入手に着手しなければ間に合わない。
 
着手が遅れれば遅れるほど、達成は困難になる。
即ち、それに気付いた時、会社を辞めることがベストとなる。
 
 
他方、その輝く自分の未来の姿が未だ見つからない人の場合はどうするか。
考え方としては、見つかるまでの期間、会社は自己実現の実験場。
 
会社で目標達成のプロセス(過程)と達成の喜びを体験することである。
 
分かり易いのが数字。つまり販売金額。
但し、凡人の目標数字では、凡人のプロセスと凡人の喜びしか体験出来ない。
 
凡人の二倍三倍の数字を目標としてこそ価値がある。
 
それをどう達成するか。
達成の為にはツール(手段)が必要。
 
 
このツールを教えたのが、毎月の私の温泉一泊社員研修でした。
 
全編共通しているのは、紙に絵を描くことです。
○・△・□・実線・波線・矢印などの多用ですね。
 
そして、その絵を見ながら思考し、加筆や削除する。
もしも頭だけで考えた場合は、考えが堂々巡りし、前に進まない。
 
 
一つが戦略でしたね。
 ランチェスター戦略・孫子の兵法の実践。
 特定の人の人間相関図も情報を集めさせて書かせました。参考1)
 
もう一つが、QCの七つの道具の応用。
 これは問題解決手法ですね。
この七つの道具の中で、特に重きを置いたのが『特性要因図』参考2)
 
簡単に言えば、問題点を幾つかの原因に分類し、更にその原因を細分化し、細分化した原因毎に対策を立てるというもの。
 
具体的例で言えば、問題点『我家にお金が無い』の原因を分類すると『収入』と『消費』となる。
 
次に『収入が少ないのは何故か?』、他方『浪費が激しいのは何故か?』となり、更に『この何故かに対して何故か?』の繰り返しにより、根本原因を解明しようとする手法。
 
 
どういう手を打つのか、どういう行動をするのかを決めるのは社員個々の思考。
私は基本戦略を打ち出しますが、私が社員個々の戦術や実践に指示を与えることはありません。
 
但し、私の朝礼での15分間は、講習会や基本戦略を理解させるために、欧州や中国の故事、他社の成功・失敗談を、姿・形を変えての話です。
 
毎週一回のミーテングでは、彼等の実践の方向と見込み客の把握状況の確認。
彼等が基本戦略から外れた場合や自ら考えた実践計画を遂行しない場合には叱ります。
 
「ばかもん!」
 
 
思い出します。
 
任天堂のスーパー・マリオのゲームに挑戦した頃の自分を。
任天堂やプレステに夢中な子供達を。
 
ゲームは何故に面白く出来ているのか。

いつかは勝利者(成功者)になれることが分かっているからです。より多くの失敗を積み重が勝利者への過程であることを分かっているからです。
 
簡単なゲームでは直ぐに飽きてしまいます。
あの手この手を駆使して困難を乗り越えた時の喜び。

この喜びを一度体験すると、次の困難や障害を迎える事が寧ろ楽しくなります。この繰り返しの先に勝利者としての栄光が待ち受けているのを分かっているからです。

この時、子供達には夕食の声が聞こえても、それは単なる五月蝿い雑音です。
 
仕事も同様です。
 
他人には到達不可能なゴール(=目標)を目指す営業員は、ゲームの主役。
おか目八目で私が横から口を出したら、ゲームはつまらないものとなります。
 
自らゲームのコントロールBOXを操作し、自らデスプレーの中の主役となる。
故に、日々成功と失敗の連続に一喜一憂。毎日が大変でも毎日が楽しい。
 
この目標達成ゲームの主役を素直に演じれるのが19歳から23歳の女性。
 
   それが世子(よこ)であり亜子(あこ)だったのですね。
 
 
 
参考1)
 
イメージ 1