報告と指示による戦略理論の実践

 
 
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     私の履歴書・268
 
旭川の社員が、LL社訪問の為の材料が必要です。
 
そこで、情報収集の為の援護射撃をしました。
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新たに北海道建設新聞ともう一紙を定期購読。
それと、月二回発行の全国建設情報誌北海道版。
 
これで、道内の住宅から数年先のホテルや公共の建築予定物件情報を入手。
 
これらの情報の中から対象となる規模物件を抽出。
それを道内のエリア毎に分け、各支所にFAX送信。
 
 
他方、日報用紙を改めました。
当日彼等が収集した情報の報告欄と私のコメントを書く欄を大きく。
 
毎日、提出させました。支所からはFAXで。
毎日それを読み、毎日指示を出しました。
 
彼等に再々申し渡したこと六つ。
 
『 事実を報告すること。
嘘を報告されると、こちらの指示や判断が狂う』
 
『 さぼりたい時はさぼって結構だが、パチンコはするな。
両親や子供の事で、時間中抜けて結構』
 
『 但し、最低限、指示されたことはやってくれ』
 
『 尚、顧客や取引先の訃報を聞いたらその場で即刻電話の事』
 
『 毎朝、新聞を読んでから出社せよ』
 
『 君達が私の指示通り動いても数字が悪い場合は、私の責任』
 
これで道南を除いた道内市場の刻一刻の変化が分かりました。
彼等は気楽に顧客を訪問出来るから、訪問件数はあがりましたね。
 
何せ顧客訪問の目的は、販売ではなく情報収集ですから。
面白い事に、逆に販売実績は上っていきました。
 
 
私の指示の意味を良く理解出来たのが、旭川の塚本君と北見の駒田君。
この二人に共通していたのが、武将物や戦記物の愛読者でしたね。
 
成る程、1月5日から始めた私の戦略教育の最も良き受講者のはず。
意識は、お互い、横光マンガ『三国志』の中の登場人物でしたね。
 
 
日報の送信先は、必ず私のいる場所に送信させました。
 
例えば仙台に会議で出張中は、何時何分までは仙台支店にFAX。
何時何分以降は、私の自宅へとかですね。
 
お盆は、盆休と有休で秋田に家族で一週間帰郷。
 
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この時に役に立ったのが、例のシャープのFAX機
 
FO-200型(左の写真)
 
三台の中の一台を秋田に持ち帰りました。
 
秋田の田舎(本荘市)で朝夕、縁側に置いてあるFAX機がカタコトカタコト。
毎日15枚前後の日報の受信とその日報に指示事項を記入して返信。
 
居間で母と四方山話をしていたポーラ化粧品の小母さんは、「札幌にいなくても仕事が出来るから、秋田にもっといたら?」って笑っていましたね。
 
ごもっとも。
札幌にいようが、秋田の田舎にいようが、全く同じでしたから。
 
部下達に戦略理論を教え、その実践により成功体験を味あわせる方法ですね。
彼等が戦略リーダーとして育つまでの期間、このパターンを継続しました。
 
 
                   この戦略理論と実践の成功実例は後日