茎だけのクンシランが咲く
私の履歴書・263
子供たちのアルバムの中からクンシランと花見の写真が見つかりましたので掲載します。
《一枚目・茎だけのクンシランが咲く》
二月早々、大雪の苫小牧港は恐らくマイナス15℃以下。
その日、広島からの家財道具のコンテナが陸揚げされたのですからね。
札幌でコンテナを開いた時、クンシランの鉢は全部凍結していました。
以後、一枚一枚、葉は枯れていき、茎も朽ちていきました。
遂に残るは一鉢。
それも葉が無く茎だけ。
処が、葉の無い裸のクンシランに蕾が出来たのです。
そして咲いたのですから。
感激でした。
注)音も無く静かに花がポトリと落ちたのは、5月16日(土曜日)午前5時50分。
写真は、サンルームで。洗濯物を干す場所ですね。
写真の右下の鳥籠には、インコのター坊。
《二枚目の写真・円山公園でのお花見》
五月の連休、この年は家に全くお金が無い。
何処も連れて行けませんでしたね。
魚住社員と草野社員が言いましたね。
「それでは子供達が可哀そう。皆で花見をしよう。
それに子供達にとって札幌での花見はいい思い出にもなりますよ」
北見から駒田係長も駆けつけまして、彼が音頭をとりました。
釧路の並河社員は、札幌の実家に帰っていたので急遽参加。
場所は、円山公園。
レンタルの七輪に火をおこし、羊のラムのバーベキューにやかんでの熱燗です。
これが札幌の慣習だそうです。
先ず海老茶の葉っぱが出てから花が咲くのです。
この日はお天気で暖かいはずなのですが、寒い!
気温は10℃を割っていたかも。それに強い風が有りましたからね。
半端な寒さじゃなかったですね。
震えながらでしたから、成る程、忘れられない花見となりました。