社員教育は温泉一泊二日コースで

 
           私の履歴書・261
 
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この頃ですね、営業本部の宮本課長(タケちゃんマン)から電話がありましたのは。
 
彼は、本社営業本部で新しい部署を立ち上げていました。先輩達が築いてきた業界に携わる営業マンは、挑戦意欲を失っているからクズだと言って。
 
北海道の全社員に対して流通業界の講習会を開くから会場設定の依頼です。そこで、安く泊まれて、会議室があるホテルを電話で探し出しました。 
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支笏湖(しこつこ)レイクサイドホテル」
(注)今は無い。
 
建物が古く、改装、もしくは建て直しが必要でしたね。
 
一泊二食付き五千円。
 会議室フリー。
 
安い!
 
全道全社員対象ですから、事務員の由紀さんも出席。北見と釧路からは飛行機で。但し、函館の彼は、今回も理由をつけて不参加。
 
宮本課長主催の講習会のスケジュールは土曜日午前10時開始。
翌日の日曜の昼前の最後のテストまで。
 
この日の夕食の開始は遅めにして、それから宴会。
温泉は、熱い!熱い!
 
日曜の昼前、この二日間の講義の内容から出題された筆記試験で終了。以後解散。
 
私は、宮本課長を千歳空港まで送り、そこで彼と昼食。
 
「水無瀬所長、えらいこっちゃ!」
「何かありましか?」
「水無瀬君、この答案を見てみい!」
 
18名中、まあまあ、まともに書いているのが5名。3名がほぼ白紙状態。残る10名の中の数名の答案には、確かに字が書いてあるものの意味不明。
 
彼は言いましたね。
「前代未聞! 幾ら何でも、これ程の支所は何処にもないよ!」
 
後、宮本課長が本社に帰ってから、この現状が本社で報告されました。更に、彼が講習会で全国の支所へ出張の際、発し続けた言葉。
 
「北海道の社員の脳味噌は、過度の寒さで凍結している!」
 
これで、札幌の実態を本社で話してくれる人が、仙台支店松島総務課長と今回から営業本部宮本課長の二人になりましたね。
 
『北海道での増員、已む無し!』
『早急に本州から人を送らなければ!』 
 
然し、不思議でしたね。広島で私が採用した社員と比較すれば。広島の彼等と言えば、眉間に傷シャコタン・ブキウギ
 
高校時代の修学旅行期間中は、皆、停学させられた連中。
でも、この広島の彼らの方が、遙かにレベルが高かったです。
 
これを機会に、札幌でも本格的に社員教育を始めました。
講師は私。対象は毎回全道社員を一同に集めました。
 
初年度は、二ヶ月に一度の割合です。
翌年からは毎月一回。
 
会場は、毎回温泉施設の会議室で一泊二日コース。スケジュールは、土曜日の午後1時開始。翌日の午前11時半終了。
 
場所は、札幌エリアや旭川エリアの温泉宿泊所。
 
 
まあ、毎月が社員旅行みたいなものでした。
夕食は、宴会。たっぷりとアルコールが入って大騒ぎ。
 
と言っても、時々、これまで講習した事に関しての抜き打ちテストを行いましたから、講習中、居眠りをする社員は皆無。
 
翌日からは、復習や実践をしなきゃなりませんから結構真剣な受講者達でした。
 
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写真は、支笏湖レイクサイドホテル前。雪がありますから、最初の年の晩秋で、ここを使用した三回目の時ですね。
 
ただ一人の女性が事務員の由紀さん。私は後列右から四人目。