稚内のタラバ蟹の巨大さ

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     私の履歴書・259
 
札幌雪祭りの終った二月の中旬、
本社から初めて来た役員が佐山専務(元営業本部長)。
 
関西大手流通業界の役員と一緒に、札幌の流通業界視察ですね。
 
 
 
札幌に私がいますので、夜は付き合うようにとのこと。 
神戸部長を一緒に連れて行きました。
 
すすきのの道はかちんかちんに凍てついて、それに降雪。
観光客があちこちで転んでいましたね。
 
佐山専務と待ち合わせをしたのがタラバ蟹専門店『氷雪の門』(南5西2)の個室。
そこで四人で会食。
 
この時にオーダーしたのが単品メニューでタラバガニ
一匹(1杯)5万円。3.7~4.0kg
 
刺身とかその他のものもオーダーしましたが、結局、各自タラバの脚一本で満腹。
何せ太く、それに身がびっしりでしたからね。
 
残りの脚と身の部分は、神戸部長と私のお持ち帰り。
家族とは何回かに分けて食べましたね。
 
専務は、その後、毎年一回、この時期に札幌に出張で来ました。
その都度、氷雪の門へ。
 
以後、オーダーするメニューは、タラバ一匹のみ。
価格は、一時、6万円の時もありましたね。
 
その他に、私が接待と称しまして二回使いましたから、四年間で氷雪の門のタラバを6匹食べた事になります。
 
 
尚、北海道在任期間四年間のうち、私が食べた最大のタラバ蟹は、稚内で買ったものです。
 
1989年の初夏か秋でしょうね。稚内に何度目かの出張の時です。
丘珠空港(おかだま札幌市東区)からエアニッポンのYS-11のプロペラ機で稚内へ。
 
仕事は夜の接待で終り、翌日の帰りはリムジンバスの稚内駅出発時刻まで暇。 
せっかくですから魚市場に行きました。
 
 
 
イメージ 1当時、北海道での蟹の価格は、種類を問わず、ほぼ重さで統一されていました。
 
1978~80年当時のキログラム当たり4,500円が民間市場相場。
 
その時、売られていた一番大きなタラバの重さは4.5kg。
 
殊更大きかったですね。
 
 
ズワイや毛ガニ等は、赤ちゃん蟹に見えました。
その時の表示価格は、18,000円(税別 キロ4,000円×4.5kg)
 
大阪魂で千円ねぎって17,000円(税込み17,510円)で購入。
発泡スチロールの箱に入れてもらい、手荷物で持ち帰りました。
 
札幌自宅でのその日の夕食時ですね。
食卓で発砲スチロールの箱を開けて改めて驚きました。
 
甲羅は、そのまま子供の帽子にしても、甲羅が大き過ぎましたからね。
冷凍庫に入れて、家族四人で毎週日曜に食べて一ヶ月かかりました。
 
 
 余談ですが、
 
佐山専務の奥様は素敵な方でした。
 
香川京子さんに似ていましたね。
私が京都で出会った女性の中ではNo.2でした。
注)No.1は、1967年当時、月桂冠社長の弟・大倉義一さんの奥方。
 
今でも、彼女の着物姿を思い出せますね。
出は京都の東山・著名なある老舗料亭のお嬢さん。
 
一般的に、京都洛中育ちのお嬢さんの場合は、表面(おもてづら)は柔和。
でも、眼の底で人を見下げた光を一瞬発するものですが、この奥さんには皆無。
 
佐山専務と敵対した山村部長の奥様も出は平安時代から由緒ある茶寮の血筋のお嬢さん。
 
一時、京都老舗血筋の奥様同士の争いを、亭主同士が代理戦争をしているとの噂が立った時も。
 
笑いましたね。



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