益々美しく見える掃き溜めの鶴

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前回のあらすじ)
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砂子事務員の美しさに心躍るもつれない素振り。
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すすきのの夜で会うは、素敵なお嬢さんばかり。
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頭の中は、彼女達の潤んだ瞳で一杯になる。
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あ~、私はこれからどうなる?
家族を早く札幌に呼ばなくては。



降るのはパウダースノー。

ジョニーウオーカーの次に向かったのはすすきのラーメン横丁。
ラーメンの出汁に砂糖が入っていて、だるい。

徒歩で札幌駅前ワシントン第一ホテルへ。
フロントは遅いにも拘らず、スキー客で賑わっていました。

注)当時は、レンガ色の建物。
現在は、立て直してシルバーになっており、名前も「ホテル グレイスリー札幌」に変えています。

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翌朝、ホテルに神戸部長が迎えに来て駅前からタクシー乗車。
営業所へ出勤。
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事務所の前では、社員達が雪撥ね(ゆきはね)や、スノーダンプで除雪している。
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数年前の会社での逸話を思い出しました。

       ☆       ☆       ☆

本社でのBB営業部主催全国支所長会議でのこと。
金沢営業所所長の実績数字の悪い弁解とは、

「毎日雪が降りまして、雪かきで仕事になりませんでした」

これで、失笑をかったそうです。
金沢で雪が降るのは、何もその年が初めての事では無い。毎年冬に降る。

       ☆       ☆       ☆

事務所前の環状通り歩道沿いの並木・赤いななかまどに雪。
ななかまど等はこれまで見たことが無かったですね。

これが、昼の北海道か。

と、丁度その向こうから、砂子嬢がやって来ました。
例の銀色のロングコートに、肌色のストッキングで。

その雪を踏みしめて歩いてくる姿は慣れたもの。
細いすらりとした脚は、決して寒そうに見えませんでしたね。

神戸部長「美しい人は美くしいスタイルで、歩く姿も美しい!」
私   「納得!」

雪はねも終わり、全員事務所に。

朝礼。

全員を改めて見渡す。
下を向く社員達。

それにしても、何という風貌(ふうぼう)の連中。
床屋にいつ行ったのか? 

よれよれの服。
朝、顔を洗ってきたのか?

砂子嬢だけが、お姫様の如く白く輝く。
ここは、一体、何の事務所?

「所長は最初に話して下さい」と言われるも、最後を要望。
何を話そうかを考えていなかった私。

この朝礼中に15名の社員を見渡しながら考えました。
一通りの朝礼の行事の最後。
「所長、どうぞ」

       ☆       ☆       ☆

努力や苦労は、一つのプロセスにすぎません。

私は努力しました!と言うのは単なる自己満足に過ぎないのです。
努力は、あなたに限らず、誰でもしていることなのです。

如何でしょうか。
あなた達のその努力の結果とは?

例えば、
皆様方は、血判状を本社に送付しましたね。

それでもって、本社が変わりましたか?
それでもって、あなた達は豹変しましたか?

何も変わらないですね。

結果として、予期せぬ注目を浴びたことだけです。
換言すれば、私達は、一種の舞台に立ってしまったわけです。

私達の観客とは、全国一千数百名のウズマサの社員です。

舞台に立ってしまった私達の運命とは?
観客のブーイングで再度解散か、それとも、喝采を浴びるかの何れかです。

人生は、一度だけ。
どうせ舞台に立つならば、素晴らしい演技をしようじゃありませんか。

もう一度言います。

舞台は、ここ札幌も含めた北海道全域です。
演目は、シナリオの無い『新北海道物語第一章』です。

この舞台での主人公は、私達一人一人です。

私達は、この演目を演じきろうではありませんか。
そして、観衆から嵐のような拍手をいただこうではありませんか。

       ☆       ☆       ☆

朝礼が終って間も無く、S電機㈱札幌営業所の所長・課長・担当者が来社。
一通りの名刺交換の後に雑談。

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S電機の売上&収益の元は、チェストフリーザーだと言う。
秋になるとシャケ(鮭・秋鯖)が小川に遡上してくる。
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闇夜に網を持って出かけ、シャケをすくう。
それを、チェストフリーザーで冷凍保存。
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家庭で2台3台はザラだと言う。
その売れ行き如何が、S電機札幌の業績を左右すると言う。

「その機器の売上は年間何億か知らないが、私なら御社の機器の仕入れ額を年間十億には持っていけますよ。だから、宣伝広告費や接待交際費の援助を頼みますよ」

彼等は、もう腰が引けていましたね。
「㈱ウズマサさんの場合は、本社同士の交渉ですから、営業所の関与が出来ないのですよ」

「本社同士は本社同士の事。北海道は北海道同士じゃありませんか。私達の御社の機器販売への熱意をどう湧かせるかは、本社の連中じゃなく、あなた達にかかっているのですよ」

そう言いましたら、そそくさと帰って行きました。

後、
出かけると言う2人(山川課長、坂上課長)と神戸部長に10分だけと言って集まってもらいました。

       ☆       ☆       ☆

そこで指示。

1)私は1月5日初出勤の日に札幌に着任する。

2)1月5日午後1時に、全道の社員を札幌に集合させる事。

3)何処かホテルの会議室を借りる事。
そこで全道会議をする。

       ☆       ☆       ☆

山川課長が言いました。
「1月5日は、仕事始めで、メンテナンスの依頼がドッと来ます。
お客様第一を考えたらそれは無理です」

「無理と考えるから無理なのでは?
では、どうするかを考えるのが現場トップの仕事ではないのですか?」



参考1)
この時の他の指示事項

4)各支所のトップは、一人5分以内で下記3項目を報告の事。
①過去一年の平均月商・粗利・経費・収支
②市場特性
③今後一年間の見通し

5)会議時間は1時間。
後、私が講演する。
この時間は4時間。

6)講演終了後は、宴会。
この場所を確保すること。

7)札幌以外の者は、ホテルに宿泊すること。
尚、翌朝は自由解散。各職場に帰る事。

8)打ち合わせや会議の時は、常にノート持参の事。

9)1月4日以降の私の宿泊するホテルを予約する事。

以上を三人が分担し、他方、各支所に伝える事。


参考2)札幌観光協会サイトは ←ここをクリック

参考3)指に小指を切った血を付け、押印したものが血判状
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注)札幌の夜景画像はアローズ氏が提供している壁紙
http://sapporo-photo.com/night/index.htm