無情な時の経過

やはり、コーチの差でしたね。
換言すれば、戦略の差。

勝てた試合を落としました。

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さて、前回のあら筋)
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私が赴任する札幌から血判状が本社へ。
今後一切従わないという反旗の宣言。
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本社は大騒ぎ。
でも、私から見ると彼等の茶番劇。
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注)人名は全て仮称です。

私の履歴書・234

翌日(16日)の火曜日、福岡の辰巳支店長から電話。
次週第四週の22日(月曜日)に正式着任するとのこと。

私の後任の彼の役職は、中国メンテナンスウズマサ㈱社長。
彼も、二度目の広島勤務となる。

その7年前迄は、㈱ウズマサ広島営業所長として私の上司。
その人が私の後任では、彼のプライドは赦さないはず。

さてさて
私もこれから赴任先の札幌に顔出ししなきゃならない。

広島→千歳便に予約。
確か、この年の夏頃に、初めて出来た直行便。

そして札幌に電話。
山川部長を呼び出す。

「山川部長、水無瀬だが、来週25日に千歳に飛ぶ。
北海道は始めてだから、空港から事務所に行く経路を書いてFAXで送信してくれないかね」

三呼吸ほどの沈黙。
電話の向こうから伝わる重苦しい空気。

「分かりました。坂上君を空港に迎えに行かせます」 と魂の抜けた声。
「それは有り難い。それと、私の一泊のホテルを予約しておいてくれ」

「25日に着任ですか?」
「いやいや、今回は一泊だけ。正式着任は1月5日だよ」

「それでしたら、分かり易い札幌駅前の第一ワシントンに予約しておきます」
「そうしてくれるか。有難う。それじゃ、25日に」

「あのぅ、それから、21日から私は部長ではなく、課長です」
「そうか。私も21日から常務ではなく、所長だね」

あの電話応対の感じでは相当面食らった感じ。
私の、血判状等全く意に介さない明るい声に。

私に茶番劇を見透かされた。
彼は恐らく今夜は眠れないはず。

さて次は、シャープ家電との支払い条件交渉。
例の182万5千円。(FAX機3台とコピー機10台代金)

当初の交渉では、1月21日付けの手形サイト45日で支払う条件。
処が、私の権限は12月20日まで。

一応、12月20日付サイト90日の手形を渡そうとしたのだが。
シャープ中国の経理が受理しないという。

取引基本契約では、手形45日サイト。
90日では支払条件に違約であるとして。

手形に判子を押せるのは、今週のみ。
来週から私の席は無くなる。

已むを得なし。

12月20日付け満期日(支払日)2月5日の為替手形に捺印。
但し、手形を落とせる金のあては全く無い。

さあ、いよいよ残るは三日間。
社員と同行して、今まで貸し出していた顧客と売買契約をするべし。

処が待ってくれという。そんな馬鹿な!
顧客に貸し出しているシャープのコピー機のトラブルが未解決のままという。

以前、10枚~20枚連続コピーすると、必ずエラー発生。
シャープに善処を依頼していたもの。原因は静電気。

シャープの担当課長が私に言っていたのに。
「大したことの無いトラブルですからご心配なく」と。

直したはずなのに、前と全く同じ症状との事。
直るまで私に内緒にしておいて欲しいとシャープの課長に頼まれたとの事。

しまった! 押印した為替手形をシャープに渡してしまった!

コピー機やFAX機を売るどころではない。
故障が直るまで身動き出来ない。

残るは三日間。
どう見ても時間切れ。

為替手形の満期日は、2月5日。
果たして45日間で182万5千円を捻出出来るのか?