2009-03-19 戦前戦中の娯楽は演劇 1948年秋田仁賀保小学校の文集 #伝記、自伝 故 佐々木弥一さんの人生記(9)〈大正14年生まれ 鳥海山の麓 旧 秋田県由利郡上郷村 〉 佐々木さんの頃の昭和10年代に引き続き、私の幼少時代、戦後の昭和20年代の農村の娯楽と言えば、小学校体育館での白黒映画と、村の若衆の演芸会でしたね。(由利郡直根村) 若衆が演じたもので今でも鮮明に覚えているのが「金色夜叉(こんじきやしゃ 尾崎紅葉著)」 場所はお馴染みの熱海の月夜の海岸。惚れた貫一と別れてお嫁に行こうとするお宮を貫一がなじる。 「お宮!金に目が眩(くら)んだのか!」 「貫一さぁ~~ん!」 「お宮!そんなにすがりついたら、人絹のズボンが切れるじゃないか!」 「人絹のズボン」とは原作に無いアドリブ。 「人絹」とは当時の人造繊維(スフ)。弱くて直ぐに切れました。 お宮が、学生帽・学生服・高下駄・黒マント姿の貫一に蹴られても猶もすがる。 と、貫一のズボンは、腰元からビリッと切れてふんどしがはみ出す。 ここで観客は腹を抱えて大笑い! (P62~P73) 画面はクリックしますと大きくなります。