「東男に京女」の本当の意味

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≪ほっこり京都人 25≫
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私の履歴書を書いている途中に、どうしても京都生まれの京都育ちの女性と結婚した男性のことを話しておく必要がありましたので、ここに書きます。

実は私の知り合いで、洛中生まれの洛中育ちのご婦人と結婚した男性で夫婦仲の良い方はいないのです。

ご婦人達は、人前でも自分の亭主の事をボロクソに言いますからね。
それにメタボ気味。巷でささやかれる京都の女性の素晴らしさとは無縁の世界。

その理由を確認の為に調べてみました。

「東男に京女」(あずまおとこに きょうおんな)とは、ことある度に耳にする言葉ですね。

【意味】男らしくて粋なのは江戸っ子で、美しく女らしいのは京都の女である、という諺。
この組み合わせが、相性が良い。

一般的に、京都の女性は言われていますように優雅で素晴らしいですね。
でも、実は、ここで言う『京女』とは、そもそも『京都の女郎(遊郭の売春婦)』の事。

『京都の女郎』とは、京都で生まれ育った女性ではなく地方出身の女性。
では、どうして『京女』=『京都の女郎』は優雅な女性と言われたのでしょうか。

『京女』は、先ずはやせ型に丸顔に色白。
これは生活環境からですね。

食べ物といえば、朝昼晩の三食はカユ・茶漬け。海から遠いですから、蛋白質といいますと豆腐・湯葉
肥えようにも肥えられない。栄養失調気味。

住居と言いますと、うなぎの寝床。日差しが無い故日焼けはしないから色白。
それにジメジメですから毎日掃除をしないとダニに刺される。きれい好き。

更に京の女郎の評価を一段と高めたのは、女郎のレベルの高さでしょうね。
京舞・太鼓・三味線・お茶・お花・お習字等は無論一流。和歌や囲碁までたしなむ。

教養の他に、柔らかい京言葉と話し方・躾けの良さ・気品・優雅さ・美しさ。
並みの女性では、到底かなわないまでのレベル。

換言すれば、『素晴らしいと絶賛された京女(きょうおんな)とは、地方出身の女性達を京都の女郎として一貫した教育で研きあげた一種の芸術品であり、京都生まれの京都育ちの女性ではない』と言えるでしょうね。


では、京都生まれの京都育ちのご婦人とは。

代表的な例は「大原女(おはらめ)」と「白川女(しらかわめ)」。
大原女の起源は、建礼門院の官女達の薪木(たきぎ)売り。

「黒木買わんせェ~ 黒木召せェ~ 黒木買わしゃんせェ~」
官女の大原女が薪木を頭に乗せてお上品に洛中を売り歩いたのですから。

白川女は、花をいっぱい積んだ籠を頭に乗せて洛中を「花いらんかえ~~」。
拠って、体力は相当なもの。それにがめつさと商売上手。

つまり、京都のご婦人は、足腰が強くしかも稼ぎ手であり家計の大黒柱。
家庭の実権はご婦人。反して男は、単なる作業マン。


他方、洛中での老舗や由緒ある家柄は、伝統を守る為に男の子がいないと婿養子縁組。
いつの間にか婿は嫁に頭が上らない伝統もしっかりと受け継がれていました。

そんな家の両親の背中を見て育ったお嬢さんと結婚した男性の末路は・・・
推して知るべしですね。

彼等男性が望む妻の理想像は、ほっそりしていてしとやかで、然もおとなしく控え目な女性。



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ほっこり京都人(18)
京都の女性を妻にした男 2008/7/16(水)
https://blogs.yahoo.co.jp/minaseyori/54094844.html






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