伝説の町から届いた20世紀なし

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東京に帰った娘とマンマが携帯で話をしていて、終わってマンマの一言。

鳥取から送ってきた20世紀ナシの箱、いやらしいと娘が言うのよ」
今年も、義父が、ウチと娘の所に送ってきたナシのダンボール箱の事です。

マンマ「あの箱の絵の何処がいやらしいの?」
私「何かお姫様の絵が書かれてあったことかい?」

マンマ「そうよ」
私「じゃぁ、もう一度、良く見てみるか」

と私は言って、玄関からの廊下の端に置いてある箱を明るいリビングに持って来ました。


「アッハッハ! なぁ~る程ね、この絵の事かいな! こりゃぁ、色っぽい!」


マンマも私も、ろくに箱など見ずに、食べる時ごと、開けてナシを取り出すのみでしたからね。
マンマ「これは、大國主命(おおくにぬしのみこと)と八上姫(やかみひめ)の伝説を書いた絵」

そこで、ちょろっと検索クリック。一つ賢くなりましたよ。
私達が良く知っている神話「因幡の白兎」は、「八上姫神話」の一場面だったのですね。

そして、梨の箱の絵は、この物語の紙芝居の一場面だったのです。


河原町と八上姫神話の由来

大国主命(おおくにぬしのみこと)と八上姫(やかみひめ)が結ばれるという「八上姫神話」は、712年(和銅5年)につくられた日本最古の書物「古事記」に記されています。

古事記の編纂は天武天皇の意思に発し、稗田阿礼(ひえだのあれ)が誦み習い覚えていた「帝皇の日継」と「先代の旧辞」を3代後の元明天皇の時代に太安万侶(おおのやすまろ)が編纂し、成立したものです。

八上姫は、河原町の人で、神話「因幡の白兎」は、大国主命が八上姫を尋ねる旅の途中でのお話です。


注)八上姫(やかみひめ)の住んでいた河原町とは、現在は鳥取市ですが、元は八頭郡河原町
JR鳥取駅から東へ(山手へ)20kmの所の町です。





参考)08.09.12am8:00追記  紙芝居の一場面

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