山菜で春を味わう
山菜の季節ですが、田舎の「さしぼ」は、殊更、早春の喜びを味覚で感じます。 |
「さしぼ」とは、オオイタドリの若芽のこと。
ここ産のものは、独特の酸味とぬめりが強烈。実は、小さい頃は、酸っぱいから嫌いだったのです。
サッと熱湯を通すだけがポイント。これに、醤油をちょろっとかけて食べるのです。
とたん、口の中は、「春が来た!」
強い酸味で出る唾液と、このぬめりが口の中でミックス。
口いっぱいに広がるみずみずしさ。まさに、早春なのです。
★ ★ ★
一緒に送ってきたのが、「たけのこ」。これも、なかなかのもの。
京都のたけのこと違って、長さは5センチから10センチ。
この皮をむいて、みそ汁の具。
この皮をむいて、みそ汁の具。
★ ★ ★
実は、一番好きなのは、「鳥海山麓の渓流で採れるセリ」。 |
一面銀世界ではあるが、渓流の中の岩の雪がようやく溶け始めた時のもの。
中でも、僅か数ミリの黄緑の芽が出たものが最高。
この時のセリは、根がなが~いのです。
これを、おひたしにすると、香り&味、共に「春!春!春!」なのですよ。
残念にも、最近は、採りに行く人がいないそうです。
スーパーで売っているセリで、我慢ですね。
スーパーで売っているセリで、我慢ですね。