あなたは?あなたのご両親はお幾つですか?

この文集には、終戦直後の貧しい時代に、生き生きとした幼少時代のあなたがいる。
父母がいる。お祖父さん、お祖母さんががいる。

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/r/regretlife/20010101/20010101001920.jpg


  飽食の時代に生きているあなたへ
      歴史は繰り返す。

      戦前戦後のもんぺ姿が流行ファッションになったのは、つい最近のこと。
      死語「ギャル」が、「ギャル系ヤンキー」として、今、復活!
      「キティ」ちゃんが、不死鳥のようによみがえった今、!

  この文集の一ページに、あなたが、あなたの祖先がいる。


      ★       ★       ★


この作文「行かない遠足」(院内小六年細田カヅ子さん)に、終戦直後の貧困ながらも、
明るく、生き生きと生きる少女の姿が伺われる。

当時、本当に貧しかった。

●弁当を持ってこれない子。
●つぎはりだらけの着物の子。
●畳が無い家の子。
●わらの布団に寝る子。
●冬の朝、目覚めたら眉毛が凍りつく子。
●白いごはんを食べたことが無い子。

でも、子供達は明るかった。
子供達には、何かは分からないが、明るい未来があった。
欲しいものは沢山あったけれど。だだをこねて、いつも叱られたけれど。


電気代を払えなくても、いろり端で燃えるたきぎの光がまぶしかった。

いろり端での、おかあさんの話す昔の物語に、輝く眼差しと聞き耳をたてた。
「それで?」「それから?」「どうして?」



それから六十年の歳月が流れた今。
あのお母さん達が、そしてあのお母さんの子供達が、今の日本をよみがえさせた。


その原点が、この作文「行かない遠足」にある。
遠足の汽車賃140円を出せない家庭に原点がある。

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/r/regretlife/20010101/20010101001930.jpg

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/r/regretlife/20010101/20010101001940.jpg

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/r/regretlife/20010101/20010101001950.jpg