2006-12-07から1日間の記事一覧

浮世を去りて

写句詩(うつくし・二句一行詩) 水無瀬晩秋歌② 『 浮世を去りて 流れに委ね 』 秋の黄昏。隠岐に流された後鳥羽上皇は、 日本海に没する夕日を、じっと眺めていたことでしょう。 落ちた紅葉は、身を水無瀬の僅かな渓流に託して流れさ迷うままに。 〔写真は…

散るならば

写句詩(うつくし・二句一行詩) 水無瀬晩秋歌③ 『 散るならば 密かに散るらん 』 季節は廻る。今年も秋は終わりを告げようと している。紅葉はやがて密やかに散る。 私も散る時は静かに散りたい。 〈写真は、宵闇が近づく水無瀬の渓谷の紅葉〉 京都の寺社仏…