日焼け止めクリームのリスク


日焼け止めクリームで日光を遮断することは、乳がんも含む多くの罹患のリスクを負います。

今回は、その論文を記述しました。

Here's How Dermatologists Fuel Chronic Disease With Their Flawed Sun Exposure Advice
皮膚科医が慢性疾患にどのように日光浴は駄目だとのアドバイスを与えるか
on February 9, 2018

In July 2014, the interim US Surgeon General Dr. Boris Lushniak, who is also a dermatologist, issued a “Call to Action to Prevent Skin Cancer,”in which he declared UV radiation harmful and said sun exposure should be avoided altogether.

The American Academy of Dermatology and The Skin Cancer Foundation also advocate avoiding all sun exposure — regardless of the color of your skin — saying vitamin D supplementation can address any deficiencies.

 2014年7月には、皮膚科医でもあるボリス・ルシュニアック博士(Dr. Bis Lushniak)は、「皮膚がんを予防する行動を促す声明」を発表しました。彼は紫外線を有害と宣言し、日光浴は避けなければならないと述べました。

米国皮膚科学会と皮膚癌財団は、皮膚の色に関係なく、日光浴を避けることを提唱しています。ビタミンDのどんな不足にも補給対処できると言います。

The scientific evidence, now running in excess of 34,000 studies, detail that UV exposure is essential, both for vitamin D production and other benefits unrelated to vitamin D.
The color of your skin is a significant factor to determine appropriate exposure times and any advice that does not take this into consideration is illogical.
We are not nocturnal beings, avoiding the sun entirely is horrible advice that should not be followed.

現在34,000を超える研究を行っている科学的な証拠は、ビタミンDの生成とビタミンDとは無関係の他の利益のために、紫外線浴が不可欠であることを詳述しています。

あなたの肌の色は、適切な暴露時間を決定する重要な要素であり、これを考慮しないアドバイスは不合理です。私たちは夜行性の人間ではありません。太陽を完全に避けてはならないのに、それは恐ろしいアドバイスです。

Dermatologists' Position on Sun Exposure Riddled With Fatal Flaws
致死的な欠陥を抱えた日光浴への皮膚科医の位置づけ

Let's remember that, because of their irrational concern, they were able to convince public health officials and media to convince people to use sunscreens.

What happened as a result of the public adopting this proactive “preventive” approach? Skin cancers actually increased.

Why? Because the dermatologists did not do their homework.Most sunscreens blocked UVB, which causes vitamin D levels to increase and lower cancer rates, but they let UVA, which can cause skin cancer when excessively exposed, to shine right through like a hot knife through butter.

彼らの不合理な懸念の理由で、公衆衛生当局とメディアに人々に日焼け止め剤を使用させるよう説得してきたことを覚えておきましょう。

市民がこの積極的な予防的アプローチを採用した結果、何が起こったのでしょうか? 皮膚癌は実際に増加しました。

どうして? それは皮膚科医は下調べをしなかったからです。大半の日焼け止めクリームやローションは、ビタミンDのレベルを上昇させ癌率を低下させる紫外線B波(UVB)(註1)を遮断します。しかし、過度に日光を浴びた場合に皮膚がんを引き起こす紫外線A波(UVA)(註1)は、バターを通り抜けたホットナイフのようにすぐに輝きます。

(註1)紫外線はその波長の長さによって「A波(UVA)」「B波(UVB)」「C波(UVC)」に分けられます。紫外線のうち地上に届くのは、「紫外線A波(UVA)」と「紫外線B波(UVB)」という2種類の紫外線です。
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ガンマ線」「X線」「UVC」はオゾン層に阻まれ、地上に届くことはありません。肌が赤くなる日やけ(サンバーン)の主な原因となるのが紫外線B波(UVB)です。
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他方、波長が長い紫外線A波(UVA)は、肌の奥深くまで到達し、じわじわと肌に様々な影響を及ぼします。例えば、コラーゲンを変性させ、これがしわなどの原因になっていくなど、長い時間をかけ、気付かない間に肌に悪影響を及ぼしていたのです。近年の研究で、この紫外線A波(UVA)がシミやしわの発生に大きく関わっていることがわかってきました。(ロート製薬お役立ち情報より一部抜粋)

What's worse, they never admitted to their egregious mistake.Ironically, the only location dermatologists approve of UV light treatment is in their office under costly supervision.

さらに悪いことに、彼らはミスを全く認めませんでした。皮肉なことに、皮膚科医が紫外線治療を承認している唯一の場所は、市民に費用のかかる彼らの管理下にある診療所です。

Avoiding Sun Exposure Radically Worsens Disease Rates
日光浴を回避すると根本的に病状が悪化する

Advocating abstinence from UV light is undoubtedly fueling many health problems associated with vitamin D deficiency, including cancer, cardiovascular disease, autoimmune diseases and depression.
UVB exposure is essential for optimal health, and any risks of exposure are related to overexposure and burning.Research shows vitamin D is involved in the biochemical regulation of nearly every cell in your body, including your immune system.
Vitamin D deficiency can deteriorate your health in a number of different ways, as your cells need the active form of vitamin D to optimally regulate genetic expression.
As noted by William Grant, Ph.D., head of the Sunlight, Nutrition and Health Research Center (SUNARC), staying indoors to avoid sun exposure is “not particularly good advice,” adding that: “There are several papers indicating that occupational exposure to sunlight reduces the risk of melanoma.It is having fair skin, a high-fat, low fruit and vegetable diet, sunburning, etc., that are more linked to melanoma than total UV exposure.”

紫外線からの断絶を助長することは、間違いなく、癌、心臓血管疾患、自己免疫疾患およびうつ病を含むビタミンD欠乏に関連する多くの健康問題を助長しています。

紫外線B波(UVB)を浴びることは最適な健康状態のために不可欠であり、そして幾つかのリスクは過度の日光浴と日焼けに関連しています。

研究によると、ビタミンDは、免疫系を含め、体内のほぼすべての細胞の生化学的制御に関与していることが示されています。

ビタミンDの欠乏は、あなたの健康をさまざまな方法で悪化させる可能性があります。それはあなたの細胞は、遺伝子発現を最適に制御するためにビタミンDの活性型を必要とするためです。

SUNARCの責任者であるウィリアム・グラント(William Grant)博士によると、日光を避けるため屋内に滞在することは、「特に良いアドバイスではない」と付け加えています:

※ほくろのがんとも呼ばれる皮膚がんの「メラノーマ」(悪性黒色腫
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「太陽光に職業上浴びていると皮膚がん(悪性黒色腫、メラノーマ)のリスクが低下するといういくつかの論文があります。きれいな肌、高脂肪、低果物と野菜の食事療法は、日焼けなどの全紫外線浴よりも癌に関連しています。」

Vitamin D Is Crucial for Pregnant Women
ビタミンDは妊婦にとって重要です

Vitamin D is particularly important for pregnant women, as deficiency affects both the mother and her child in the short and long term, including raising the child's long-term risk for diabetes, allergic rhinitis,
Recent research shows that raising maternal vitamin D levels helps children born in winter months develop stronger, healthier bones.Lead researcher Professor Nicholas Harvey, Ph.D., of the University of Southampton, also notes that sun exposure is the most important source of vitamin D.

ビタミンDは、妊婦にとって特に重要です。欠乏症は、糖尿病、アレルギー性鼻炎、関節炎、脳卒中、および心臓血管疾患の長期的リスクを高めることを含む、短期間および長期的に母親と子供の両方に悪影響を及ぼします。

最近の研究によると、妊婦のビタミンD濃度を上げると、冬に生まれた子供たちがより強く健康な骨を発達させるのに役立ちます。

サウサンプトン大学のリード研究者であるニコラス・ハーベイ教授(Nicholas Harvey教授)も、日光浴がビタミンDの最も重要な供給源であると指摘します。

Dermatologists Ignore Skin Color
皮膚科医が肌の色を無視する

The fact that the American Academy of Dermatology issues the same recommendations for everyone, without regard for skin type, is telling.Despite overwhelming evidence to the contrary, they view sun exposure as nothing but a dangerous cancer risk to be avoided at all costs.
This is a really nonsensical, and most definitively nonscientific, stance.According to their advice, even if you have the darkest skin, you should always seek shade and wear protective clothing and/or sunscreen when outdoors.

米国皮膚科学会では、皮膚の種類に関係なく、誰もが同じ勧告を出しているという事実は、寧ろ日光浴の方が身体にいいという圧倒的な証拠があるにもかかわらず、日光浴は危険な癌のリスクであるとみなされています。

これは、実際には無意味で、最も決定的に非科学的な立場です。彼らのアドバイスによると、たとえあなたが最も暗い肌を持っていても、屋外では常に日陰を求め、保護服を着用するか日焼け止めを塗るかの両方またはいずれか一方をしてくださいと言うことです。

The notion that supplements are bioequivalent to sunshine is lacking.While I recommend supplements if UVB exposure is not available, to suggest that vitamin D can replace all the benefits of sun exposure is ridiculous.In fact, each of us responds quite differently to vitamin D supplementation – there is a 6 to 10 times difference in dosage response between individuals.If you are supplementing with vitamin D, you should have your levels checked twice per year to ensure you stay above 40ng/ml.Because of this, vitamin D experts such as Grant and Dr. Michael F. Holick note that sensible sun exposure is far preferable to vitamin D supplementation. 

サプリメントが日光と生物学的に同等であるという概念はまともではありません。 私は紫外線B波(UVB)を浴びることが出来ない場合、サプリを推奨していますが、サプリのビタミンDは日光浴のすべての利点を置き換えることができることを示唆するのはばかげています。

実際、私たちのそれぞれは、ビタミンDの補給に全く異なった反応を示しています。個々間で6〜10倍の投与量の差があります。ビタミンDを補給している場合は、40ng / ml以上になるようにレベルを2回チェックしてください。

このため、グラントやDr. Michael F. HolickなどのビタミンDの専門家は、サプリでのビタミンDの補給よりも日光浴の方がはるかに好ましいと記しています。

Oversimplifying the Issue Is Not a Good Public Health Policy
問題を単純化することは良い公衆衛生政策ではない
(以下原文省略)(中略)

この視点(問題の単純化)について疑問を呈したので、肌の種類と色を考慮しない理由を尋ねると、皮膚癌基金の光生物学委員会に所属するHenry Lim博士は、ビタミンDの補給が欠乏症に対処できるので、そのような情報は無関係であると答えました。

Lim博士によると「一般市民が合理的に吸収し理解しなければならないものについて、公衆衛生のメッセージとして単純にしたい。 肌の種類と色毎に細かく分類することは、私たちが単に複雑さを感じるだけです。」と述べています。

しかし、この問題を単純化することによって、多くの人々は皮膚科医によりビタミンD欠乏症の重大なリスクにさらされています。

この件は健康問題が解決されるまでは明らかにならないかもしれません。また、日焼け止めを使用する助言も不安定な科学的根拠に基づいています。

疫学者Marianne Berwick博士の分析によると、日焼け止め剤の使用が皮膚癌を予防することを示唆する証拠はごくわずかでした。

※基底細胞癌
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典型的には非致死的な基底細胞癌およびより致命的な黒色腫(黒色皮膚がん)に関する十数種の研究を分析した後、日焼け止めを使用する人々はこれらの状態の両方を発症する傾向があることが判明しました。

Your Body Is Designed to Optimize Health Effects of Sun Exposure
あなたの体は太陽の露出の健康影響を最適化するように設計されている

皆さんは確かに日焼けに伴う皮膚の損傷を避ける必要がありますが  最適な健康状態のためには日光浴が必要であり、皆さんの肌のタイプでの皆さんが浴びている紫外線B波(UVB)の量の大部分は必要とするもので、安全に許容することができます。

肌の色が濃い人は、日光浴による十分な量のビタミンDを産生する必要がありますが、それにより皮膚の色素沈着による皮膚癌からの保護も強化されています。

 しかし、この重要な現実を皮膚科医は単純に無視する故に、大部分のアフリカ系アメリカ人には、ビタミンD欠乏症による癌および心臓病のリスクが急激に高まっています。

太陽があなたに与える影響は、あなたの肌色に左右され、その色合いはメラニン(註2)によって決まります...

(註2)メラニン 
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ヒトを含む動物、植物、原生動物、また一部の菌類、真正細菌において形成される色素である。メラニン色素ともいう。主に黒褐色の真性メラニンと、橙赤色の亜メラニンの2種類がある。

抗酸化分子は、ヒトから真菌に至るまでの生き物がUV太陽放射線からDNAを保護して修復するために非常に汎用性があります...メラニンは細胞DNAの上に座っていて、小さな日傘のように...入ってくる光線から守るために...

メラニン産生を誘発する290〜400ナノメートル範囲の同じ紫外波長は、ビタミンDの生成を刺激します。 それは自分自身でしか作ることが出来ません。(中略)

Sun Avoidance Raises Risk of Internal Cancers
日除けは内部がんのリスクを高める

皮膚科は、皮膚の損傷や皮膚がんを避けるという主要な結果に集中しています。 しかし、紫外線(UV)にさらされる問題の片側だけに焦点を当てることで、実際には他の致命的な癌や慢性疾患のリスクを高める可能性のある生活習慣を促進しています。 

高レベルのビタミンDレベルが多数の内臓癌に対して有意な防御を示すことが示されただけでなく、より高いレベルが悪性黒色腫(メラノーマ)に対する保護を提供するという証拠もあります。

実際、 黒色腫はビタミンDのレベルが低い人の間で見つかる割合が高いのです。 

身体の一部の領域に日の光が稀にまたは決してあたることのない屋内職業の間に多いのです。

要するに、あなたの体が紫外線B波(UVB)放射線に反応して生成するビタミンDは、皮膚癌を予防しています。 このことは最も評価の高い世界五大医学雑誌の一つ『ランセット』に記されています。

"逆説的に言うと、屋外の労働者は屋内の労働者に比べて悪性黒色腫(メラノーマ)のリスクが低く、常日頃日光を浴びることは、保護効果があることを示唆しています。"

更に重要なことに、ビタミンDは、メラノーマよりはるかに多くの人々を殺す心臓病などの慢性疾患のみならず、 内部がんを有意に減少させることが示されています。

攻撃的な形態の疾患である乳がん及び前立腺がんは、ビタミンD不足により罹患しやすくなる2つの病例にすぎません。 

最近の研究では、低ビタミンDレベルが癌患者のより重度の末梢神経障害に関連することも見出されました。

Related Article: Vitamin D is Key to Cancer Prevention: 10 Signs You're Not Getting Enough
関連記事:ビタミンDはがん予防の鍵を握っています。

最近の研究では、低ビタミンDレベルと乳がんリスクの積極的な増加が報告されています。

“The researchers linked vitamin D levels to the ID1 gene, which at high levels of expression is associated with breast cancer tumor growth.
Past studies have shown that vitamin D is linked to inhibiting the expression of this gene, and that low vitamin D levels have been associated with more aggressive tumors.

研究者らはビタミンDレベルをID1遺伝子(註3)と関連づけており、ID1遺伝子の高レベルの発現は乳癌の腫瘍増殖と関連しています。

(註3)ID1は正常細胞の発生や分化の過程で発現する遺伝子で、細胞が分化して成熟したあとはID1遺伝子は休眠状態になっています。 それが細胞のがん化とともに発現が活性化され、特にがん細胞が浸潤や転移の性質を獲得するときに重要な働きをしています。 

つまり、ID1遺伝子が発現し活性化すると、がん細胞はより悪性度を増し、浸潤や転移する性質を獲得するのです。したがって、ID1遺伝子の発現や活性を阻害すると、がん細胞の浸潤や転移を抑えることができます。

過去の研究では、ビタミンDがこの遺伝子の発現を抑制することと関連しており、ビタミンDレベルが低い程より攻撃的な腫瘍と関連していることを示しています。

Public Health Messages Should Be Based on All-Cause Mortality Reduction
公衆衛生のメッセージは全原因死亡率削減に基づくべきである

科学的レビュー:彼の論文に示されている重要なメッセージの1つに、 「全原因死亡率は、公衆衛生のメッセージの主要な決定要因であるべきである」と述べています。 太陽光は皮膚がんの危険因子ですが、太陽の回避は健康全体の利益よりもコストがかかる可能性があります。

別の研究:2012年の公衆衛生栄養誌に掲載されているように、「UV曝露を注意深く増加させることによるCMM(皮膚悪性黒色腫)リスクの増加よりも、ビタミンD状態の改善による全体的な健康上の利益が重要になる可能性がある。 この判断の背後には、ある重要な科学的事実が示されている」(中略)

UV Light Is Essential for Human Health
UV光は人間の健康に不可欠です
(省略)

The Role of Vitamin D in Disease Prevention
病気予防におけるビタミンDの役割

ビタミンDが病気の予防と最適な健康状態の維持に重要な役割を果たすことが証明されています。体内には約3万の遺伝子があり、ビタミンDは3,000近くにも及んでおり、体全体に存在するビタミンD受容体にも影響します。

1つの大規模な研究によれば、最適なビタミンDレベルは癌のリスクを60%も削減することができます。 レベルを最適化すると、膵臓癌、肺癌、卵巣癌、前立腺癌、および皮膚癌を含む少なくとも16種類の癌の予防に役立ちます。
(以下省略)

(原文URL)

(画像借入先)
悪性黒色腫 (ユーチューブ)
基底細胞癌 (ユーチューブ)