蜂オスプレーと蜂の労働監視

さすが8月下旬ともなると大阪の早朝でも涼しいですね。
でも、日が昇ると蒸し暑いけど。

さてさて、
秋田・本荘に帰郷したのが今月9日。
それからの10日間、私は蜂の生態の観察をすることになってしまった。。




田舎の空家。防雪のためにガラス戸に張ってもらったポリカ波板。

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ようく見ると蜂の巣。
7~8年前だったと思うが、この空家の二階の軒下にできたスズメバチの巣を近所の人が落としてくれていて、その大きさがメロンより一回り大きなもの。

懲りずにまたまたスズメバチかと思うも、巣は普通のもの。息子がネットで調べたらアシナガバチだそうだ。

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欄間(らんま)を開けておいたら一匹が飛んできて私の頭をかすめる。
家主に対する脅しの挨拶かな?

盆中に殺生をしたくないので、パカパカ新聞を丸めて筒にし、ガラスにへばりつく蜂を取り込み、それから外へ出してやった。翌日は玄関から更に一匹飛んできた。昨日のお礼かも。それも同じく外へ出してやった。以後、一匹たりとも入って来ず。

彼らにとって大風で緩んだ雪囲いの上部の僅かな隙間が出入り口だ。
そこから外側のポリカ波板とガラスとの間は約5cm弱。木枠とガラス間は最短幅で2cm。その間を飛んで降りてくる。上下飛行距離約1m50cm。

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両翼を広げ、上下に激しく震わせて降りてくる。
当初、蜂のヘリコプターだと思っていたが、どうもイメージが違う。

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ようやくそれが分かった。
ヘリコプターではなく、オスプレーだ。

それにしても器用に飛ぶもの。

彼らの上昇や下降を見ていると飽きることがない。というのも、一律同様に飛んでいるのではない。

中には下手なのがいて、途中、ガラスに停るのもいる。蜂の飛行能力でも個人差があるのだ。


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無事、巣に着地すると何となく嬉しい。
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夜でも廊下の電気が点いて明るい時は、必死に子育てに励む。
おやすみなさいと言って厚手のカーテンを閉めると眠る。
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蜂の世界にも労働監視者がいる。さぼる輩は許さない。

スワッ!と、 ビデオカメラを回すが何故か撮影中のランプが点かない。

この状況を述べると、
巣の上で左右二匹の蜂が静止してにらみ合っている。
後、餌などの口移しのようだが、左の蜂が右の蜂を押している。

右の蜂は負けたのか横向きになる。左の蜂は猶も右蜂の横腹を頭で押すから、右蜂は巣の端まで追い詰められる。

右蜂は堪らず後ろ向きになると左の蜂は構わず後ろ向きの右蜂の尻を頭で押すから、右蜂は巣の側面に降りる。

執拗に追われた右蜂は、やむなく巣の下部で巣の中の蛹(さなぎ)の養育作業に着手する。さぼる輩を監視している蜂がいるとは、驚き桃の木山椒の木だ。

小学校低学年の孫がこれを観てレポートにしたら、これだけでも夏休みの宿題・自由研究をクリアできただろうに。


顔見知りになると、私は無視され、ひたすら子育てに励む

蜂が部屋の中に飛んできたのは最初の二度だけ。以降、入ってこない。
私は毎日のように、ガラス越しだが、蜂の巣を20~30cmの間近で観ているのに全く無視され続けた。

草木の子孫を残そうとしての誘惑の開花は、蜂にとっても絶好の子育てのチャンス。余命いくばくぞの私にかまっている暇などは無いのである。

頑張れ、蜂君たちよ!

そう言って18日(金)、本荘を去りました。



(今年の帰郷日記一部抜粋)

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