5月中旬に夏越の大祓の『水無月』とは


6月30日の夏越の大祓(なごしのおおはらへ)の日に食べる古来の縁起物『水無月』(みなづき)。それをこの先々週の5月中旬にダイエーグルメシティ)水無瀬店でマンマが買ってきました。

嬉しいやら情けないやら。水無瀬神宮(みなせじんぐう)にまだ茅の輪(ちのわ)も立っていないのに、古の人が聞いたら・・・。
せめて6月1日に茅の輪が立ってから売って欲しいもの。

こうして夏の風物詩の一つが色あせていくんですね。

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水無月」とは、氷を見立てた三角形の白いういろうに邪気を祓う魔除けの赤い小豆を散らしたお菓子。

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(以前の記事の一つ)
茅野輪を潜ってきましたよ 2007/6/1(金) 
※ ここ10年は毎年6月、水無瀬神宮の茅の輪くぐっています。

縁起物お菓子『水無月』の形が三角形なわけ

旧暦6月1日は「氷の節句」または「氷の朔日」(こおりのついたち)といわれ、室町時代には幕府や宮中で年中行事とされていました。この日になると、御所では「氷室(ひむろ)」の氷を取り寄せ、氷を口にして暑気を払いました。

(注)旧暦6月1日は新暦6月24日頃〜7月23日頃のあいだを毎年移動する。今年2017年は7月23日。

「氷室」とは冬の氷を夏まで保存しておく所のことで、地下など涼しいところを利用して作られた、昔の冷蔵庫のような場所です。

京都の北山には「氷室」という名の場所があり、今でもその氷室の跡が残っています。昔はこの北山の氷室から宮中に氷が献上されたと『延喜式』に記され、宮中では氷室の氷の解け具合によってその年の豊凶を占ったといいます。

当時は氷室の氷を口にすると夏痩せしないと信じられ、臣下にも氷片が振舞われたようです。しかし、庶民にとっては夏の水はとても貴重で、ましてや氷など簡単に食べられるものではありません。

そこで、宮中の貴族にならって氷をかたどった菓子が作られるようになりました。これが水無月です。水無月の三角形は氷室の氷片を表したもので、上の小豆は悪魔払いの意味を表しています。