ある少女の逮捕された父への感謝の言葉
私の履歴書:50歳代東京編
『ある少女の逮捕された父への感謝の言葉』
1998年ころの逸話です。
後、まともに動けない彼が始めたことは。エログロ写真誌の出版でした。
当時の倫理規定は昨今と比べたら厳しく、陰毛1本写っていただけで逮捕。
そのころ、エロ本に新品の安物の白いショーツを付録としたらアダルトショップで飛ぶように売れたそうです。
ところが、それもマニアには飽きられたので、彼は、女子中学生達をアルバイトとして彼女らの履いたショーツを下半身ポロライド写真付きで付録としたらまたまた飛ぶように売れたそうです。
彼がこの出版を始めてから2~3年後位でしょうか。
彼は、突然逮捕されてしまいます。
このことは、当時の関東圏のテレビニュースや新聞で報道されたそうです。
後、保釈された彼を10歳前後の小学高学年のお嬢さんと低学年の息子さん二人が自宅の玄関で待ち受けていました。
彼の奥さんは若いにしても、長い間子宝に恵まれず、ようやく出来たお嬢さんたちですから、目に入れても痛くないほどの可愛さ。
彼はそのお嬢さんたちから絶望に達する程の激しい罵声を浴びせられることを覚悟しました。
その少女の玄関先で父親へ発した言葉とは。
「お父さん、有難う。私たちを育てるために、お父さんが頑張ってくれていることを私たちはよく知っています。」
更に続けて、
「私たちは学校でいじめられましたが、お父さん、心配しないで下さい。私たちはいじめには負けません。大好きなお父さん、有難う。」
☆ ☆ ☆
後日、彼はこの小学生のお嬢さんの言葉一句一句を元の会社の役員にワンワと泣きながら話したそうです。