京の奥嵯峨野休憩処:平野屋の志んこ


孫娘を伊丹空港で見送ってから、貴船渓谷に水無瀬渓谷と、渓谷づいたマンマは、「京都に人があまり来ない渓谷はないの?」とのたまう。

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蜂の一刺し:貴船流しそうめん  2016/7/26(火)
水無瀬渓谷でこけた・・・ 2016/8/5(金) 
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そこでとっておきの嵐山から『奥嵯峨野峠越え保津峡コース』を走る。そこは2008年に私が一人で行ったことがあるコース。

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以前の記事
愛宕神社の「一の鳥居」から山道で保津峡 2008/9/23(火) 





今回は真夏。

急坂の峠の途中、生い茂った木々から垣間見える保津峡
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画像左が駅舎。右下が屋外宴会で賑わう老人会メンバー10人ほど。
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JR保津峡駅プラットホームは保津峡をまたぐ鉄橋の上にある。
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保津峡駅駐車場から見下ろす保津川下りの遊覧船
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マンマはこれらの光景にいたくご満悦。
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振り出しに戻って、この峠の入り口にある平野屋さんで休憩。
午後4時ころなので名物アユ料理ではなく、同じく名物の志んこ(だんご)。

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このような茶屋でのちょっとした食べ物では、二軒茶屋・中村楼の『田楽豆腐』も古来有名ですね。 

京都・祇園・八坂神社の南の鳥居の中に、二軒茶屋中村楼がある
小唄にも『四条の橋から灯が見える。アレは円山の灯か二軒茶屋の灯か』と唄われた程だから、過去の人気は相当なものと窺える。


特に、江戸初期に売り出した『田楽豆腐』は、当時、京名物として大評判。今、700円で食べられますよ。(2007/4/11(水) )

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さて、平野屋さんの土間から座敷にあがると、懐かしい京うちわ。

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この京うちわを飾ると京都の暑い暑い夏の始まり。

京の花街の風習では夏の挨拶に芸子さんや舞妓さんがお得意先の料理屋やごひいきの店に名入りのうちわを配るんですね。

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舞妓・芸子うちわの思い出 2011/7/11(月)  私の履歴書・404

コンチキチンの祇園ばやしの練習で四条烏丸界隈の路地に響き始めるころ、会社には豊和さんから京うちわが届く。

この豊和さん、一人で二役を演じる襖芸(ふすまげい)がオハコ(18番)。豊和さんは、強引に接吻されてしまいます。 *1

※ 残念ながら豊和さんの十八番の芸のビデオは見れなくなっています。

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平野屋さんでは、こんなに沢山の芸子や舞妓からごひいきにされているの?店主は、相当な遊び人かも。(^◇^)

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(平野屋さんの説明文より)

昔この辺りは、多くの茶店、旅篭(はたご)があり、愛宕信仰で賑わっておりました。

志んこ(だんご)はその頃より参拝者に親しまれてきた愛宕山の名物です。

米の粉で手造りしただんご(志んこ)はニッキ・お茶・白の三色で愛宕山の九十九折(つづらおり)の坂道を現しております

平野屋では、代々女性が志んこを作り続けてまいりました。
志んこのねじれた形は、愛宕神社までの山道を模したもの。

一の鳥居のふもとにて、この先のしんどい山道にさぁこれからまたがんばるぞと気合を入れる参詣者のみなさまへ、また参詣帰りのひと休みに、この優しい甘さのお団子を供してきたのです。

最初に出てきたのが、氷が浮かぶ塩漬けされた桜茶。
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志んこの作り方略解
米粉をこねて、愛宕山の山道のようにねじる。

おくどさん(「竈(かまど)」)で蒸す。
蒸し上がり、このあときな粉と黒糖をまぶす。

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抹茶で志んこをいただきました。
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私 「この葉っぱ何なのですか?」
仲居さん 「志んこ(だんご)を食べた後に残る黒砂糖を、スプーン代わりにこの葉に乗せて食べるのです」

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やはりまぎれもなく黒砂糖。
あまァァ~~~い!

※ 志んこセットの値段は確か800円台。


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*1:´∀`