遅かりし善峯寺の紫陽花
今月中旬、紫陽花をテレビが取り上げるようになる。
20日頃、宇治の三室戸寺(みむろとじ)の紫陽花の放映があった。
それを視ていたマンマが紫陽花の観光をしたことが無いとのたまう。
紫陽花の名所というと急坂がつきもの。
連れていってもいいが、脚が悪いマンマは恐らく坂の途中途中で脚が痛いと何度もぼやくだろうし、それを聞かざるを得ない私にとってはたまったもんではない。
私 「紫陽花といったら三室戸寺より善峯寺(よしみねでら)の方がいいよ。でも、山の中腹にあるから、坂が大変。」と、我、関せず。
処が、テレビのチャンバラ劇で白い壁の塀の撮影場所が善峯寺だとの説明を聞いたマンマは、善峯寺に行きたいとのたまう。
やむを得ない。やれやれ、ぼやき声を何度聞くことになるのやら。天気予報を見て、梅雨の晴れ間の晴天となるであろう数日後の27日の午前中に行くことにした。
例年、善峯寺の紫陽花は、6月下旬ですからね。前日、ネットで善峯寺を見たら、なんと、今年は半月早く、シーズンは6月早々に始まり、下旬までとなっているではないか。
当日、天気予報では晴天は午前中だけ。夜は雨とか。
11時前に善峯寺山門前の駐車場着。
先ずは本堂への100段ほどの石段。
本堂では、お線香を二本立てて参拝。
ぼやきの声は聞こえない。
私の方と言えば、日頃、金土を除いて歩かないから、急な上り坂の連続では息絶え絶えの死にそう。
途中、御札書き通り50円のお賽銭で梵鐘をマンマが三回、私が一回突く。ヽ(´▽`)/
そして幸福地蔵にようやくたどり着く。
ここがあじさい苑。
恐らく紫陽花の大輪の大半はしぼんで庭師が摘み取ったでしょうね。
出遅れて咲いた小輪が主だから、向かいの山の斜面の上まで青の紫陽花が咲いているのに、私のこの古いコンデジではその青の色が出ない。
ビデオを回したけど、やはり色がよく出ていなかった。
6月中旬でしたらこの山の谷間一体が青と濃いピンクで彩られていただろうに。
(参考)9年前の記事
京都西山・善峯寺の紫陽花 2007/5/24(木)
さてさて、
幸福地蔵とお別れし更に登る。
いつ脚が折れるか、心臓が止まるか。
よいしょっと石段をあがると、釈迦堂の白紫陽花
更に急坂を汗だくだくで休み休みに、じわりじわりと登ると奥の院薬師堂。
時々さぁ~っと心地よい風が通る。
汗がまたたく間に引く。
ここの石段の左右もさつきなのですが終わっています。
ここ薬師堂からは、京都の街が霞んで見下ろせる。
左奥にかすむのが嵐山に愛宕山。正面が北山。
右方は比叡山なのだが、この画像の欄外。
この院の奥は、宮内庁の青蓮院宮御廟。
前夜から未明の雨でお顔が乾いていないから、お顔は黒い大きなシミだらけ。と、言いたいのですが、他の部所はきれいに乾いているのにここだけ?
※2007年4月の時の画像。
さて、ここからが帰路の下り坂をちょぼちょぼ降りていく。
NHKBS時代劇『立花登青春手控え』の撮影が行われた場所が、阿弥陀堂前のこの石段。石段の左沿いはさつき。今月中旬ならひょっとして咲いていたかも。
マンマに「ここが撮影現場だよ」と言ったのに、下りながら携帯電話で話に夢中だから聞こえなかったようだ。帰宅してから「その石段を降りた記憶は微かにあるけど・・・」だって。
マンマのぼやきの声が聞こえたのは僅か二度ほど。
珍しいこともあるものだ。
やはり自ら希望した場所だからかも。*1
それに予期していたよりも遥に大きなあじさい苑のスケールに感激したようだ。
まあ、無事、出入り口の山門着。
✩ ✩ ✩
翌朝(28日)、私の腰、太もも、ふくらはぎは筋肉痛。
夕方には右膝の骨までが痛み出した。・゜・(ノД`)・゜・
マンマはケロリとしたもの。
話が違う。
※ 私の善峯寺の記事の一部抜粋URL
京都西山・吉峯寺の枝垂桜 2007/3/21(水)
京都西山・善峯寺のさつき見頃 2007/6/8(金)
京都西山・善峯寺の紅葉 2007/12/5(水)
紅葉と片岡鶴太郎の襖絵 2006/11/20(月)
(参考)阪急・水無瀬駅発 善峯寺までの道路地図
(参考)境内案内図
なにしろ山の斜面に沿って建っているから、赤い線の歩道の大半は坂道。
*1:w(´▽`)w