データベース「世界と日本」
色々と使えるデータベースを見つけましたので紹介します。
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データベース「世界と日本」
データベース「世界と日本」は、文部省(文部科学省)科学研究費補助金・独立行政法人日本学術振興会科学研究費補助金で行われたいくつかのプロジェクトの成果の一部を広く活用していただくために作成中のデータベースです。
戦後日本の国際関係における重要文書や演説を見ることのできる『日本政治・国際関係データベース』、20世紀・21世紀の世界の出来事を検索できる『データベース20世紀・21世紀年表』、アジア・太平洋諸国に関する文献目録・資料・研究成果などを見ることのできる『アジア・太平洋諸国の対外政策』、国際関係の『略語データベース』があります。
2014年 アクセス数上位50文書
データベース「世界と日本」
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例えば、日ソ共同宣言を開いて、その中の一部を抜粋してみました。
データベース『世界と日本』
日本政治・国際関係データベース
[文書名] 日ソ共同宣言(日本国とソヴィエト社会主義共和国連邦との共同宣言)
[場所] モスクワ
[年月日] 1956年10月19日
[出典] 日本外交主要文書・年表(1),784ー786頁.条約集,34ー59.
[備考]
[全文]
千九百五十六年十月十三日から十九日までモスクワで,日本国及びソヴィエト社会主義共和国連邦の全権団の間で交渉が行われた。
日本国側からは,
農林大臣 河野一郎
衆議院議員 松本俊一
が参加し,
ソヴィエト社会主義共和国連邦側からは,
ソヴィエト連邦大臣会議議長エヌ・ア・ブルガ-ニン
ソヴィエト連邦大臣会議議長第一代理ア・イ・ミコヤン
ソヴィエト連邦第一外務次官ア・ア・グロムィコ
ソヴィエト連邦外務次官エヌ・テ・フェドレンコ
が参加した。
相互理解と協力のふん囲気のうちに行われた交渉を通じて,日本国とソヴィエト社会主義共和国連邦との相互関係について隔意のない広範な意見の交換が行われた。
日本国及びソヴィエト社会主義共和国連邦は,両国間の外交関係の回復が極東における平和及び安全の利益に合致する両国間の理解と協力との発展に役だつものであることについて完全に意見が一致した。
(中略)
9 日本国及びソヴィエト社会主義共和国連邦は,両国間に正常な外交関係が回復された後,平和条約の締結に関する交渉を継続することに同意する。
ソヴィエト社会主義共和国連邦は,日本国の要請にこたえかつ日本国の利益を考慮して,歯舞諸島及び色丹島を日本国に引き渡すことに同意する。ただし,これらの諸島は,日本国とソヴィエト社会主義共和国連邦との間の平和条約が締結された後に現実に引き渡されるものとする。
10 この共同宣言は,批准されなければならない。この共同宣言は,批准書の交換の日に効力を生ずる。批准書の交換は,できる限りすみやかに東京で行われなければならない。
以上の証拠として,下名の全権委員は,この共同宣言に署名した。
(以後省略)