アーセン・ベンゲル氏(仏)の叫び


改めて、

歴史学者のアーノルド・トインビーは古代ローマ帝国の興亡を研究して、明解にこう言っています。

「一つの国が滅びるのは、戦争によってではない。天変地異でもなければ、経済破綻によってでもない。国民の道徳心が失われた時にその国は滅びる」と。

明治四十一年にロンドン大学で国際道徳教育会議が開かれました。そこに提出された日本の修身教育は各国の注目を集め、道徳教育の粋として絶賛されました。

以来、多くの国が範を日本の修身教育に求め、修身を参考に道徳の教科書を編んでいるのです。このことは各国の道徳教科書を見れば、容易に跡づけることができます。そのことを知らないのは日本人だけです。

日本の修身教育の素晴らしさを知っていたマッカーサーGHQ)は、強い日本を弱体化するために、国史・地理と並んで修身を軍国主義教育とし、修身や歴史の授業を禁止。教育勅語を退けて、教育基本法を制定し、愚民化政策のプロパガンダとして日教組を組織させました。

そのアメリカも、現代では日本の修身教育から学んでいます。

アメリカも学校に暴力がはびこり、学力が著しく低下し、麻薬さえ蔓延して、教育現場が荒廃した時期がありました。

時のレーガン大統領は日本に使節団を派遣し、その代表のベネットは『道徳読本』を書きました。それは三千万部という大ベストセラーになり、それを基盤にアメリカは再建に向かったのです。

その『道徳読本』とは教育学者・小池末次氏が戦前の修身と国語の教科書からいい話を百話選んで編纂し、昭和五十一年に自費出版した『修身・日本と世界-今こそ日本も考えるとき』のコピーだったのです。

今の日本の人たちは、まともな道徳教育を受けていませんが、戦前・戦時中の修身の教えは、俗社会で、家庭で、密やかに継承されてきていますね。

世界が絶賛する『武士道精神』『大和魂』もGHQにより軍国主義として同じ道を辿っていますね。

戦前・戦時中との大きな違いは、GHQプロパガンダ日教組に洗脳され育った大人が大半を占め、自虐史観に陥ってしまっていることです。

マッカーサーが戦後、大東亜戦争(太平洋戦争)は日本の自衛戦争であったと米国議会で証言しても、幼少時代に脳幹まで植えつけられた自虐史観から脱することが出来ていませんね。

このようになってしまった日本人を嘆き悲しむのは、日本人ではなく、日本をよく知る海外の人たちなのです。

今回は、最近のその中の一人、フランス人のアーセン・ベンゲル氏の日本人への叫びの記事を転記掲載します。



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『日本ほど素晴らしい国は世界中のどこにもないだろう。問題は、日本の素晴らしさ・突出したレベルの高さについて日本人自身が全くわかっていない。』

                     ☆

アーセン・ベンゲル OBE(Ars?ne Wenger OBE, 1949年10月22日 - )

フランス生まれ。
ドイツ(アルザス)系フランス人のサッカー指導者。
名古屋グランパスエイト監督(1995年-1996年シーズン)(1995年天皇杯

2002年、フランス政府よりレジオン・ド=ヌール勲章を受勲。
2003年、イギリスサッカーに対する功績により、大英帝国勲章を受勲。
          ◆       ◆       ◆

アーセン・ベンゲル氏の日本評価
(ユーチューブURL)

日本人はヨーロッパを美しく誤解している。
しかし実際のヨーロッパは全然違う。

日本が東京のような大都会とすれば、ヨーロッパはアフリカのサバンナのようなところだ。
治安が悪いのはもちろんのこと、日本人と比較すればヨーロッパ人の民度は恐ろしく低く、

日本では当たり前に通用する善意や思いやりは全く通じない。
隙あらばだまそうとする奴ばかりだ。

日本と違い階級社会である為、会話の全く通じない無知な愚か者も多い。
私は、時々、欧州事情に疎い日本人が欧州に行ったら、精神に異常を来たしてしまうのではないか?と心配することがよくある。

欧州について何も知らない日本人が欧州に移り住むというのは、都会の快適な場所に住んでいる人間を、ライオンがうようよいるアフリカのサバンナに丸裸で放り込むのと変わらないだろう。悲惨な結果になるのは目に見えている。 

日本ほど素晴らしい国は、世界中のどこにもないだろう。
これは私の確信であり事実だ。

問題は、日本の素晴らしさ・突出したレベルの高さについて、日本人自身が全くわかっていない事だ。

おかしな話だが、日本人は本気で、日本はダメな国と思っている。
最初は冗談で言っているのかと思ったが、本気とわかって心底驚いた記憶がある。

信じられるかい?
こんな理想的な素晴らしい国を築いたというのに、誇ることすらしない。 

本当に奇妙な人達だ。
しかし我々欧州の人間から見ると、日本の現実は奇跡にしか思えないのである。

だから、私はいつも、欧州に行きたいという選手がいたら、よく考えて決めるべきとアドバイスしている。

日本でレベルアップできるなら、日本より(国の発展が)遅れている欧州諸国に行く必要は全く無い。欧州では人種差別もあるので、力があっても出場すらさせてもらえないかもしれない。リスクが大きすぎるのだ。

日本のリーグのレベルを上げる事の方を、安易な欧州進出よりも優先すべきである。

もしどうしても行きたければ、ドイツのような人種差別意識の低い国のリーグか、ビッグリーグよりレベルの少し落ちる国のリーグに行って、実績を積んでから、ビッグリーグに移籍すべきだ。』


          ◆       ◆       ◆

アーセン・ベンゲル氏語録一部抜粋》

● サッカーには全世界に対する責任がある。プレミアリーグのビッグマッチは世界中で5~7億人、時には10億人が観ているんだ。インドや南アフリカの子供たちが、座ってルーニーやファブレガスを観ているのを想像してみるといい。彼らのような選手の影響力は非常に大きい。

● 私が人生で身につけてきた倫理観は、フットボールを通じて学んだものだ。クラブとして、私達は教育的な義務を負っている。アーセナル愛する人々が、私達の試合や振る舞いを通じて倫理観を学べるようでなければならない。


● 批判に応える唯一の方法は、試合に勝つ事だ。

● チームづくりとは、チームと選手にアイデンティティーを植え付ける作業だ

● Pass should be future, not past, not present. 
(パスは未来を切り開くためのものだ。だからこそ、前へという意識を持て)

● 才能というものは多大な献身を要求する――自分が成し遂げたいもののために、自分の人生を捧げる覚悟が必要だ。

● 大きなサクセスストーリーと身近に接していると、その裏には必ず同じだけの失敗があることに気がつく。表面に表れるのは成功だけかもしれないが、成功している人ほど、同じ数だけの失敗をしているものだ。

● 私の目を惹くのは、最も才能に恵まれている選手ではなく、自分の持つ才能を最大限に活かす事のできる選手だ。

● 私が歩みを止めずにいられるのは、明日は今日よりもより良い事ができる、より良い人間になれると信じているからだ。

● (選手時代に)休みの時期に一ヶ月間、ハンガリーを旅した事がある。共産主義のシステムというのがどのようなものか理解したかったからだ。あちこちを旅して確信したのは、こんなシステムは絶対に上手くいかないという事だった。

● この仕事は楽観主義者――つまり、人間というものを信じている人間にしか務まらない。ある人の持つ力を最大に引き出すには、その人の事を信頼する事が不可欠だからだ。

● 代えの利かない人間なんていない。どこの墓場だって、代えの利く人間達でいっぱいさ。

● 日本で相撲を観戦していて感銘を受けた事がある。相撲では、試合が終わった時にどちらの選手が勝ったか一見しただけでは分からない。敗者を辱めないために、勝者は感情を表に出さないからだ。信じられない光景だよ。これが私が自分のチームに礼儀正しくあれと教える理由だ。

● 才能というものは多大な献身を要求する――自分が成し遂げたいもののために、自分の人生を捧げる覚悟が必要だ。

● フットボールを作り上げているのは、監督でも、クラブでも、選手でもない。ファン達だ。

● サッカーチームというものは、美しい女性のようなものだ。本人にそれを伝えなければ、彼女は自分が美人である事を忘れてしまう。

● 自分は美しくないと思い込んでいる女性に、あなたは美しいのだと、あるいは美しくなれるのだと説得していくと、自然の内に自分の美しさを表現していくようになるものだ。ただし、いくらその女性が美しい、美しいと言い続けても、本人がその言葉を信じようとしなければ効果はない。

● 【今まで指導した中で最も優秀だった選手は誰ですか?】それは父親に、「あなたの一番お気に入りの子供は誰ですか?」と尋ねるようなものだ。私には25人も"子供"がいるというのに、選べるわけがないじゃないか!

● ビッグクラブには美しく勝つ事を目指す義務があると信じている。

● 監督はチェスのプレーヤーではないし、選手は駒ではない。監督の仕事は、監督自身が見つけた解答を選手に押しつけることではない。

● 才能だけで生きて行けるほど才能に恵まれた人などいない。たとえ才能があるとしても、努力なしの人生はどこにも辿り着けない。

● 日本の人々の食事は、基本的に、茹で野菜と魚と米だ。脂肪も砂糖もない。日本で暮らしてみれば、かの地には太った人間なんていないという事に気づくだろう。

● 本当に恐ろしいのは英国の食生活だ。人々は一日中、ミルクを入れた紅茶を飲み、ミルクを入れたコーヒーを飲み、ケーキを食べている。スポーツ選手が食べてはいけないものを集めた夢の国があるとすれば、それはここだ。

● 私のモチベーションの源は、フットボールの理想の在り方を思い描き、それに近づけるよう模索する事だ。そのために、自分自身をあらゆる面でより高めていこうと努力している。

● 【両親の経営するパブで育った幼少期を振り返って】人間の心理を学ぶには最高の環境だった。5、6才の頃からあらゆる種類の人間に会い、人が互いに対しどれほど残酷になれるか知る。人の心を読むための実践的な心理学教育を、子供の頃から受ける事になるんだ。

● フットボールを分析する事は実にたやすい。難しいのは、それが出来る選手を見つけ出す事だ。

● 報酬は選手に責務を与えることはできるが、基本的なモチベーションをアップさせることにはつながらない。

● シーズンに入る時、「くそっ、今季何のタイトルも獲れなかったら、選手達は皆出て行ってしまうだろうな」なんて考えていたら、その時点でもう負けなんだ。メディアの仕事は常に最悪の事態を想像する事だが、監督の仕事は常に最良の事態を想像する事だ。

● 監督は常にイノベーター(革新者)でなければならない。知識を深めなければならないし、能力を高めなければならない。その姿勢だけが彼をレベルの高い位置にとどまらせてくれるだろう。

● 【選手の潜在的な能力を見抜く方法とは】ひと言でいえば、常に相手の長所を発見していくということだ。出会う人ごとに、この人には何かがある、何か良い面を持っている、と自分に言い聞かせることだ。

● 人々が一時間半の間だけでも「人生は素晴らしい」と感じて家路につく事が出来る、その事に私は誇りを感じている。そしてこれこそが、プロフェッショナル・フットボールの存在意義なんだ。

● サッカーは、まずそれをプレーする者にとっては喜びであり、社会的な習練の場であってほしい。またそれを見る者にとっては幸福の一瞬であってほしい。つまり、観戦者にとって日常生活の味気なさを忘れさせてくれるものであるならば、サッカーはその使命を果たしているといっていいだろう。


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名古屋グランパスエイト アーセン・ベンゲル監督退団の挨拶 (ユーチューブ)

Arsene Wenger speak the farewell message to Nagoya Grampus Eight supporter.


今も残るベンゲル監督が与えた日本サッカーへの影響
2013年07月26日 14:40 発信地:東京

我が近所に住むベンゲル監督 改めて思う、その偉大さ 
日経 サッカージャーナリスト 原田公樹  2010/11/27 7:00



(参考)
戦前の日本の『修身・道徳教育』の世界的価値  2014/5/21(水) 

世界から戦前も戦後から今でも絶賛されている戦前の日本の『修身・道徳教育』、並びに『武士道精神・大和魂』。

世界が認めているこの価値を認めたがらないのは、今も日教組やTVや新聞で洗脳され続けている日本国民だけかもしれませんね。

実は今、小池 松次氏が戦前の修身と国語の教科書からいい話を百話選んで編纂し、昭和五十一年に自費出版した『修身・日本と世界-今こそ日本も考えるとき』が欧米の道徳教育の基本書なのです。


大東亜戦争:侵略したのは米国  2014/8/7(木) 

戦前の日本がどういう国だったのかは外国人の方がよく知っている
駐日フランス大使ポール・クローデルの讃える日本
「私がどうしても滅びてほしくない一つの民族があります。それは日本人です。」