木枯らし吹く川反にて


9月の連休、田沢湖の辰子さんに再会後は、秋田市内のホテルに入る。
何しろ、秋田市内のホテルに宿泊するのは初めて。

夕食は、郷土料理の居酒屋でと脚が痛いマンマが言うから、近場でもタクシーに乗ったの。

「川反(かわばた)で郷土料理の美味しい店まで行って」 と言うも、「それでしたら」と別の街の店を奨める。

確かに、昔日の川反とは程遠い姿だとは、噂で知っている。
その現実を確かめたくもあり川反へ。



イメージ 1

画面中央に流れるのが旭川
この川沿いの柳の並木の左岸が昔の繁華街。

赤レンガ通りでタクシーが下ろしてくれた場所も悪かったですね。
すずらん通りとの交差点付近なら良かったけど、それよりも1丁南。

川反(かわばた)通り大町四丁目五丁目では、連休だからか、それともひなびてしまったからか、大半の飲食店は閉まっている。

我らと同じく、飲食店探しの三人連れがうろうろしている。
美味しそうな郷土料理の居酒屋を見つけ、中に入ると客はいっぱいいるが店員は誰もいない。立って暫く待つと、太めの無愛想な女店員が調理場から出てきた。

そこで彼女が言ったこと。
「今日は貸切なので、一般のお客さんはお断りしています」

それだったら、店の入口にその旨書いておけよ!と言いたいもの。
まあ、これも我ら秋田県人の特徴かな?
口は重く、書いて貼るのは面倒?

歩けない人がいるから、已むなく近くの照明いっぱいの川反八番館の「半兵ヱ」という居酒屋に入ったの。

帰宅して調べたら、この「半兵ヱ」という店、結構全国にあるんだね。
60店舗以上もあるなんて初めて知りましたよ。

(場所:地図URLは↑ここをクリック。建物名は川反八番館)

イメージ 2


             ズームアップ
イメージ 10

左のポスターは、吉永小百合の「青い山脈(1963年)

その映画の↓ユーチューブ
原作は、石坂洋次郎。秋田の横手が舞台。
 
イメージ 18
吉永小百合は生徒役(左)で、芦川いづみが先生役(右)。

 
右のポスターは、裕次郎北原三枝の「狂った果実」(1958年)
原作は、裕次郎の湘南海岸での日常生活を兄・慎太郎が描いたもの。
裕次郎としては、特別な演技など必要がなかったことです。

映画「狂った果実」の予告編・ユーチューブ

イメージ 9
 
私の中学時代ですね。
日活黄金時代。

私は裕次郎ファンでもサユリストでもなかったです。
芦川いづみのファンで、私と同じ歳の小百合などは目になかったですよ。

 


イメージ 8


半兵ヱの店内案内

店内の四方八方、映画のポスター。
昭和30年代からですね。

イメージ 12


イメージ 13



イメージ 11


イメージ 14


イメージ 15

半兵ヱのコンセプトは「薄利多売」

メニューと価格

イメージ 16


イナゴやメダカの佃煮のメニューもある。
我ら幼少時代の秋の田んぼの空は赤とんぼだらけに、稲穂などにはバッタより小さめのイナゴも鈴なりの如くでしたね。

処で、さざむしの佃煮も書いてあるけど、さざむしってサナダムシじゃないね。
調べたら、水中にいる虫の総称だって。

さて、我らは何品かを注文。
最初に来たのが、お通しの生キャベツ@500円/人×2人

以下、来た順番に。

イメージ 17

イカ刺し@180円×1

イメージ 3

おでん×5個  大根@60円、他も似たような値段。
画像、左下がお通しの生キャベツ。


イメージ 4

モツ煮込み @●×1
お皿のヘリが欠けている。
この無神経なところも、昭和30年代当時ということかな?
それとも、ズボラだけのことかな?

イメージ 5
おたふくソース焼きそば@280円
ステンの皿、我らの学食時代の雰囲気だね。


イメージ 6

焼き鳥@50円×6本

生中@290円×1杯
生大@    ●×2杯


イメージ 7

締めて、3538円。
一般的には、他店の半額以下だね。


                       ☆
帰路、タクシーを拾ったの。
見ると初乗り料金がホテルで呼んでくれたタクシーより200円も安いじゃないか!
それにホテルと川反間はワンメーター。
これはホテルにいっぱいくわされたと思ったんだ。

処が、ちょっと進むごとにカチャカチャメーターが上がる!!!
ホテルに到着したら、ホテルが呼んだタクシーのワンメーターと同じ代金。
一旦は疑ったホテルマンさん、ごめんなさい。 

                       ★

(参考)
9月帰郷の時の記事

仁賀保高原⇒蚶満寺(かんまんじ)
2013.10.03
お嬢さん達は頑張る!頑張る!
2013.10.08