アメリカの対日先制爆撃計画①
ましてや、マッカーサーをはじめとする世界の有数な方々や、当時の米国の当事者が、 「日本は、自衛のために戦った!」 と公の席で証言しても、 「そんなはずはない」「証言は嘘だ」 と思ってしまう。
戦後の日本弱体化政策にまんまとはまった結果である。
然し、今の日本ほど、自国を否定する国は、世界のどこをみてもない。
世界では、中国や韓国のみが、「日本は侵略国家」と騒ぐのは、日本に「そうだった」と思う呪縛から逃れられない多くの市民がいるからである。
以下は、大東亜戦争(太平洋戦争)の米国の舞台裏である。
尚、この記事の文字数は、5千を軽く超えたので、三ページに亘る。
特に三ページ目のユーチューブで当時の米国関係者の証言を動画で掲載した。
これを観て、多少は呪縛から解かれるかもしれない。
☆
■1.ルーズベルト大統領が語らなかった真実
70年前の昭和16(1941)年12月8日、日本の真珠湾攻撃の直後、ルーズベルト大統領が行った上下両院合同議会での演説はラジオで全米に放送され、数百万のアメリカ人が聴き入った。
70年前の昭和16(1941)年12月8日、日本の真珠湾攻撃の直後、ルーズベルト大統領が行った上下両院合同議会での演説はラジオで全米に放送され、数百万のアメリカ人が聴き入った。
しかしながら、その中で合衆国大統領は、アメリカの 爆撃機による日本本土に対する焼夷弾爆撃を後押しする計画があったことを明かさなかったし、ビルマで活動を展開中のアメリカ特別航空戦隊の件にもいっさい触れていない。[1,p295]
こう語るのは『「幻」の日本爆撃計画』[1]の著者
アラン・アームストロング氏である。氏は膨大な公文書から、大量の爆撃機とパイロットを中国に送って、中国から日本本土を爆撃しようとするJB-355と呼ばれた計画の全貌を明らかにした。氏は結論部でこう述べている。
もし1941年の夏に、JB-355計画の全貌がアメリカ国民に知られていたとしたら、大統領は弾劾の危険を冒してい たかもしれない。[1,p319]
ルーズベルトはこの前年に3選を果たしたのだが、その時の公約は、欧州で生じていた第2次大戦に米国は 決して参加しないというものだった。
当時、参戦に賛成する米国民は3%しかいなかった。
その米国民には極秘で、こんな策謀を進めていたのである。[a]
■2.「中国が日本を爆撃するなら、それは結構なことだ」
1940(昭和15)年12月8日、真珠湾攻撃の1年前に、財務長官のモーゲンソーは蒋介石の代理人である宋子文とともに、ルーズベルト大統領との昼食会に出席した。
当時の蒋介石政権は内陸部の重慶に迄追い詰められていた。
1940(昭和15)年12月8日、真珠湾攻撃の1年前に、財務長官のモーゲンソーは蒋介石の代理人である宋子文とともに、ルーズベルト大統領との昼食会に出席した。
当時の蒋介石政権は内陸部の重慶に迄追い詰められていた。
また米国は、石油や鉄鋼の対日輸出を禁じていたが、あくまで経済的制裁にとどまり、建前としては中立の立場を維持していた。
事実、部分的にはそのとおりで、なぜなら、大統領は私に中国が日本を爆撃するなら、それは結構なことだと語ったからだ。[1,p68]
「中国側がこれを実行するなら、極東情勢の全貌が一夜にして変わると私は確信している」とモーゲンソーは記している。
「中国側がこれを実行するなら、極東情勢の全貌が一夜にして変わると私は確信している」とモーゲンソーは記している。
その中にはアメリカとイギリスから派遣されたパイロットと整備工によって機能する、200機の爆撃機と300機の戦闘機からなる特別航空戦隊の結成を提案しており、また日本から1000キロ以内の範囲に、利用可能な軍用飛行場がいくつかある事を指摘していた。
そこでモーゲンソー、宋子文、さらに中国空軍の幹部・毛邦初将軍、毛にスカウトされて米陸軍航空隊を除隊し、中国空軍を指導していたクレア・シェノールトが参加して、具体的な計画を打ち合わせた。
その中で、モーゲンソーは、日本の都市は「木材と紙だけでできている」ので、焼夷弾の投下を勧めた。なぜ 財務長官であるモーゲンソーがこんな事まで知っているのか。実はこの数ヶ月前、東京のアメリカ大使館付海軍武官から次のようなレポートが送られていた。
その中で、モーゲンソーは、日本の都市は「木材と紙だけでできている」ので、焼夷弾の投下を勧めた。なぜ 財務長官であるモーゲンソーがこんな事まで知っているのか。実はこの数ヶ月前、東京のアメリカ大使館付海軍武官から次のようなレポートが送られていた。
輸送施設はすでに過密であり、民間人の避難は著しい困難を伴うだろう。日本のすべての家庭はすでに満員の 状態だから、難民の収容施設は限られている。
などを含む重要な爆撃目標の完成したリストは、近く 作成し、送付するものとする。[1,p106
つづく