あの世の女性は何故全裸なの?
(前頁より)
この時、私の手を握った全裸の女性が誰であるのか思いつきませんでした。
驚きましたし、それにこの時、私の視界には何故か濃霧がかかっていましたから。
私は大阪に住むご婦人から「母かもしれない」という問い合わせメールで、私の潜在意識でのこの女性はすっかり中年女性であると思っていたのでした。
その後のこと
2006年4月一周忌の前日の24日深夜のこと、私の寝室の天井から、ミシッ!ミシッ!と誰かが近づいてくる音がするのです。
天井はコンクリートですから板の音はするはずがないのに。
あの日から満一年、やはりあの人は一周忌であの世からご帰還されたのです。
それを私に知らせるためにやってきたのでしょう。
私は天空の闇の向こうにいるだろう彼女に言いました。
「お嬢さんが恋しがっているからお嬢さんの元にお帰りなさい」と。
すると直ぐにその音は止みました。
その後の就寝の際は「お名前を知らせて下さい」と言ってから眠りました。
2006年夏のある日の明け方、木造の家が現れ、その表札が見えました。
処がそんなに難しい漢字ではないでのですが、薄暗くて字を読み取れず。
起きてその時の情景だけを紙にスケッチして再度床に就きました。
同じ夏のこと、眠っている私の顔に何かがそっと当たるので目が覚めました。
見ると白いロングベールの端でした。
それが微かに揺れて私の顔に当たっていたのです。
見上げますと、2m程しか見えず、その先は天井より遥か上空の様子。
ロングベール故、純白と言えども暗闇の中、それ以上見えないのも当然でした。
私はこの時でも、白いロングベールの意味が分からないまゝでした。
翌年三回忌となる2007年4月25日未明のことでした。
目覚めた私は眼にキュンと力を入れるといつものように白い雲が流れました。
そしてその雲の後に彼女のスナップ写真二枚が映し出され、各写真の下には彼女のフルネームと愛称『○ー○ン』がピンク色で書かれていました。
私は即座に飛び起き、パソコンの電源をON。
私のホームページ編集欄に保存してある犠牲者名簿を開きました。
そこで予期した通りこの名簿の中に彼女の名前を発見。
処が苗字が違いました。
ここで思考停止。
ぼんやりと名簿を見るだけでした。
暫し後、何気なく見ていた備考欄の「結婚式」という文字に気がつきました。
彼女はジューンブライドとなる結婚式を二ヶ月後に控えた時に事故に遭遇。
写真に書かれていた苗字は、恐らく結婚し入籍するはずの彼の苗字。
その結婚式を予約していた式場とは、中央にガザボのある大きな芝生の庭園。
その時の花嫁衣装は、純白なウエディングドレスに白い刺繍のロングベール。
前年の7月に見た映像は、まさに結婚式場と花嫁姿だったのです。
注)前頁の庭の画像
彼女はどんなに結婚式を待ち望んでいたのでしょうか。
それから再度床についた私は流れる白い雲に向かって言いました。
「あなたのその気持ちに私は応えることができません。できる人とは、婚約者の彼しかいないでしょう。だから私のところには来ず、彼のところに行ってあげて下さい」
以後、彼女は私の前に姿を現しませんでした。
☆
それからですね。一年に一度か二度、何故か其々別の全裸の女性が登場します。
登場する女性はもやの中、遠くの方から近づいてきて目の前で消えるのですが、時には実態を伴います。その時の私は身動き出来なくなります。
何れも白い肌の女性で二十代後半から四十代前半でしょうか。
私の足元ではあの世からこの世への道が出来てしまったのかもしれませんね。
昨年(2012年)は度々登場しました。六人も。
昔のあの人も初夏に現れました。
白く輝く全裸で。
恐らくこの前後に何回忌かの法事をしたのでしょうね。
10月4日未明では三人の方が順次に現れました。
子の刻に就寝し眠った場合、いつも30分後に目覚めます。
いつの間にか子の刻に就寝したら必ず一旦は目覚める癖がついたのです。
この目覚めの時、白い全裸の女性が近づいてきて目前で消えました。
遠方から見えてくる身長は70cmほどでしょうか。
それが目前まで来ると焦点ボケ写真の形で一気に拡大し、消えます。
私は直ぐに起きてお茶を一杯飲んで再度床に就きます。
目を閉じたとたん、今度は腰から下は消えていて上部が裸の女性が現れました。
再度起きて一時間ほどパソコンをいじってまたまた床に就きました。
するとまたまた別の全裸の女性が登場します。
「もういいから、とにもかくにも眠らして下さい。もう眠ますよ」
そう言って眠りました。
☆
(おわび)
この記事を読んでいただき有難うございます。
ヒンシュクをかったかもしれませんね。
お詫び申し上げます。
然し、何故見知らぬ女性たちが然も全裸で現れるのでしょうか。
私をあの世に早く来いと呼んでいるのかもしれませんね。
今度現れたら聞いてみようと思います。