懐石料理にはやはり日本酒でこそ
嵐山の京都吉兆に行ったのは45年前ですが、当時、大阪の高麗橋吉兆に行ったことはなかったのです。今回、大阪の味をたしなむのは初めて。
お店の雰囲気は、レストラン的かな?
私がオーダーしたのは「季節の点心」
元来、懐石料理というと酒のつまみですから、一つ一つが少量で品数が多い方が酒を美味しくたしなめますからね。
と言っても、今回は何故か日本酒をとらずに、生ビールだけで済ませました。
私にとっては珍事。
何しろ、今回は食べに来たと言うよりも、毒見で来たのですから、舌の感触がアルコールで鈍っては目的を果たせないですからね。
先付けは、季節の小鉢ニ種。
ごま豆腐にホタルイカのぬた。
流石と思いましたね。この味。
美味しい!
それに器。
お花が描かれているのと、ぬたの方は、サザエを模した瀬戸物。
次に出てきた器は、絵の具皿風。
椀(お吸い物)は真丈(しんじょう)。
つくねのようなものですね。
御飯は「季節の御飯」
何れも色彩豊かですね。
椀は京都の場合、もう少し早く出し昆布をあげてしまうでしょう。
何しろここは大阪ですから、京都よりは濃いですね。
マンマは瓢箪弁当をオーダー。
今回は味見にきたのですから、お互い、各料理を半分ずつ食べました。
これも基本的には懐石料理ですね。
感覚的には御節料理でしょうか。
何しろ瓢箪型の重箱に入っていますから。
尚、椀と御飯は、共通でしたし、御飯はお代わりできます。
本来はお代わりすべきなのですが、何しろお互い胃袋が小さいから諦めました。
先付けにはお造り二種。
この器にも花の絵が。
流石にお造りは美味しい。
これは京都の老舗料理屋にも共通していること。
次の瓢箪型重箱には、口取り八寸・揚物・焚合・香の物。
瓢箪型重箱外形 上から 一の重
ニの重 三の重
与の重 デザート
注)一品一品を本来メモすべきでしたが、止めました。
個人ごと、口が違いますから。
但し、この二種類のメニューに共通しているのは、先付けは実に美味しい!
但し、その感激でそのまま次の料理をいただいたらちょっと落胆するかも。
恐らく準・御節料理だから、関西にしては多少味が濃いからかな?
それとも、作り置きしているからかな?
と言っても、日本酒を飲みながらでしたら、この濃い目の方が満足するかも。
他人の懐で食べた記事はこれでおしまい