男子の弱体化は草食だからではない
東尾理子さんが懐妊したとのことでしたね。
どうやら不妊治療の効果が出たようですね。
(理子さんのブログ)
この不妊治療で思い出しました。
その思い出したこととは、
ある女医さんが、都内で新しくレディースクリニック開院を計画しました。
彼女は、午前中にある病院に勤務し、午後は診療所で診療をしていました。
この女医さんの特徴は、不妊治療専門で、それ以外の診療はお断りなのです。
診療科目はこの一つだけですから、この道では名のある女医さんでしょうね。
私は彼女の診療が終る午後6時頃、度々打ち合わせに行ったのですが、いつも6時には終らず待たされました。時にはビールが恋しい8時頃まで待つ事も。
或る日、ふと気がつきました。
会う患者全員が若いのです。
男女共に20歳代。
中には、22~3歳の夫に20歳位の初々しい妻。
そこで聞きました。
「あんなに若い夫婦でしたら、何も不妊治療を受けなくていいのではありませんか?」
「それがそうもいかないのよ」
「確か新聞?で読みましたが、若い男の子程、種が少ないからですか?」
「そうですね。数千個(1ミリリットルあたり)でしょうか」
「私達の年代の場合は3億とか4億(2ミリリットルあたり)ですから、いつでも私ので良かったら分けてあげますよ」
「(笑顔で)皆さん、そう仰いますわ」
「然し、不思議ですね。ちらりとカルテ(紙)を見ましたら、患者の皆さんのお住まいは東京ではなく東北ですね」
看護婦「ここには全国から先生の治療を受けに来ますよ」
そこで、女医さんは、カルテを綴じている厚いバインダーを取り出し、ペラペラとめくって垣間見せてくれました。
「皆さん東北の太平洋側で、日本海側からは来院していないのですね」
「これを見て。佐賀県と福岡県があるでしょう」
「本当だ。それに東北も九州も全員郡部ですね。それも村が大半。
環境ホルモンの影響なら東京の患者が多いはずですが、
そうでないとしたら農薬ですか?」
「農薬なら全国的に起きているはずですわ。これらのファイルを御覧下さい」
「とすると一種の風土病ですか?」
「風土病ではないけど、はっきりとした原因は分からないわね」
「然し、確か診療費は健保が効かないから高くつくでしょうね」
「そうね、一回の診療で40万円くらいかしら」
「40万円!!!それで何回受診するのですか?」
「10回前後かしら」
「400万円!!」
「平均したら470万円前後かしら。700万円にもなる人もいますわ」
「大したものです。村の人って金持ですね。何処からそのお金は出てくるのでしょうね?」
「患者さんの懐まで分からないけど、お祖父さんお祖母さんが出すようですよ」
◆
この当時は、単なる驚きで終りましたが、改めて理子さんの不妊治療と聞いて『あれ?』と思い、昔のことを思い出した次第です。
改めて驚きましたね。東京のあのレディースクリニックへの通院患者さんの住所は、全て原発のあるところじゃないですか!
成る程、野鳥のみならず、昆虫でも、爬虫類でも、魚でも、無論人間でも、オスの種子生殖機能は放射線に弱いのですね。
北半球でのスズメの大幅減少は世界的に知られるところですが、人間に関してはあまり知られていませんね。
デンマークの医師も、1ミリリットルあたり40歳代7800万個、20歳代4580万個と、日本と変わず若者程減少数値を発表しています。つまり北半球の男達の種は20年間で、3200万~3800万個減少したことになります。
更にその後はどうなるの?
そして何れ男は用無し! トホホ!
参考1)精子の大きさは50~60μm(0.06mm)
一般の動物細胞10~30μm
白血球(ヒト)平均10μm(5~30μm)
赤血球(ヒト)直径7.5μm
血小板(ヒト)2μm
赤血球(ヒト)直径7.5μm
血小板(ヒト)2μm
注)μm(ミクロン・マイクロメーター)=1/1000mm
参考2)『(チェルノブイリよりも)福島の方が生息数への影響が大きく、寿命が短くなったり、オスの生殖能力が低下したりしている』
蚊や昆虫が減り、野鳥が減るということは、放射線は小さきものから滅ぼすというシナリオでしょうか。
参考3)【1mlあたりの精子の数 40代は8400万個、20代は4600万個】
2011.12.11 16:00
衝撃のレポートがある。20代男性の精子数は、40代前後にくらべて半数ほどしかない。
厚労省は「仮説の段階だ」として規制に乗り出してはいないが、学校給食、インスタントラーメンのカップ容器、水道水、さらに広範囲に、若者の食生活から検出される環境ホルモン=内分泌攪乱物質が、不妊や少子化にいたる原因ではないかという学者もいる。
『はらメディカルクリニック』原利夫院長の分析。
「環境ホルモンがいわれ始めた20年ほど前から、精子減少、女性ホルモン化が分かってきました。レイチェル・カーソンが『沈黙の春』でワニのメス化、サカナのメス化は、一部、食品容器に含まれている化学物質による作用かと指摘しました。以来、それが睾丸にある種の害を及ぼして、精子数を減少させているのではないかと。
ほかにも工場排水、電柱の変圧器から漏れ出してくる物質、たばこ、牛を早く出荷させるため、鶏に卵をたくさん産ませるためにエサに混ぜる成長ホルモン剤など、奇形の精子、不妊の問題にまで広がって、なにが精子減少を引き起こしているのか、解答は容易ではないのです」
※週刊ポスト2011年12月16日号