日本では昭和33年(1058)に禁止された遊郭

 
慰安婦問題を調べていましたら昔のことを思い出しましたから、私の履歴書・64の記事に下記の記事を追記しました。2011.12.21
 
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昭和42年だったと思いますが、東京芸大を中退して京都に来た真っ黒い髭もじゃもじゃの藤村君(仮称)が面白いところに連れていってくれるというので夕方から出かけました。
 
彼は私より3歳年上の25歳だったと思います。
彼の自慢は、NHKの脚本募集に友人二人で応募し、賞金10万円を貰ったとのこと。
 
電車で行ったのは、尼崎市初島というところで、着いた時にはもうすっかり宵闇。
どのくらい歩いたか記憶にないですが、奥が明るい街の一角の路地に入って行きました。
イメージ 1 
びっくりしましたね。
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その光景は、小学校や中学校の時観た東映のチャンバラ映画に出てくるシーンと瓜二つの遊郭
この時観た格子の柱は太く、まるで牢屋のようでした。
.(左の借用した画像は吉原)http://blogbu.doorblog.jp/archives/52334833.html
 
その格子の隙間から長襦袢を着た女性達が指名を待っているのでした。
 
道には所謂やりて婆という老いた女性が袖を引っ張ります。
私はおっかなびっくり。彼の後を追って歩きます。
 
藤村君は都度やりて婆に「もう済みました」と言ってその一角を歩きました。
こういう状況を見たのはこれが最初で最後でした。
 
日本で売春禁止法が制定されたのが確か昭和33年4月で私が中学1年になったときですからそれから十年弱経過の時です。
もう、こういう遊郭は無くなっているものと思っていましたが、残っていたのですね。