NHK食材放射能データによる仮説

 
 
初めて私のブログを開いた方は、前回の記事を先ずお読み下さい。
 
さて本題
NHKの放送した各地の家庭での放射能の数値が事実とするならば、全国的にとんでもない深刻な事態が起きていることになる。
 
NHKが10月17日「あさイチ」で公表した各家庭での食材に含まれていた放射能
①札幌(北海道) セシウム134・・・5.69ベクレル/キログラム
②郡山(福島)   セシウム・・・全く検出されず
③江戸川(東京) セシウム134・・・4.05ベクレル/キログラム
④目黒(東京)   セシウム137・・・8.97ベクレル/キログラム
⑤岸和田(大阪)  セシウム134・・・3.4ベクレム/キログラム
廿日市(広島)  セシウム・・・全く検出されず
⑦追加で検査 須賀川(福島)  セシウム134・・・3.66ベクレル/キログラム

上記数値を元に、その原因を想定すると幾つかの仮説が成立つ。
 
 
仮説1)産地偽装
 
福島県の一部の小売店では関西・九州産野菜の一部を福島産と称して販売。
これなら、福島県の店頭の福島産野菜が検査されても放射能は未検出。
 
この裏付けとしては、福島県で市販されている地元野菜は放射能ゼロ。→②
福島県の農家の自家製野菜からは放射能検出。→⑦
 
では、福島産野菜はどうなるのか?
福島産野菜を関西・長野・九州産と表示し、関西で売ったらどうなるか?
 
関西では店頭野菜の検査をしないから放射能野菜でも発覚はしない。
だが、今回は偶々岸和田⑤で検査され、放射能が検知される。
 
食品業界での産地偽装は日常茶飯事毎度のこと。
中国産の野菜や輸入肉を国産と称して販売していたことは皆さんご存知。
 
例えば、関西から大型トラックのコンテナで野菜を東京や福島に運び、帰路、空で走るのはもったいないので福島産の野菜をコンテナに積んでくる。
 
特に、福島産は安く買えるから、関西産や長野産として売れば儲けは倍増。
福島産を京都産や長野産と書いた箱に入れ替える経費などは知れたもの。
 
これにより、何故に広島⑥では未検出なのかを説明出来る。
広島から関西や関東・東北に運ぶ野菜は無い。
つまり、トラックで片道を空で走ると儲からないから広島は対象外となる。
 
参考)食品業界の産地偽装は日常茶飯事。慣れたもの。発覚しなきゃ、何でも有り。
 
 
仮説2)全国の農家の畑は高濃度の放射能腐葉土や堆肥により汚染されている
 
(参考)22都府県で腐葉土販売 カインズホーム、13万袋    2011.7.29 12:26
ホームセンター「カインズホーム」の鳥取県内の店舗で販売されていた腐葉土から高濃度の放射性セシウムが検出された問題で、カインズ(群馬県高崎市)は29日、同じ商品を3月11日以降、22都府県の166店舗で約13万袋販売したことを明らかにした。
 同社によると、商品はプライベートブランドの「バーク入り腐葉土14L」。岩手県、栃木県、タイ、ベトナムバングラデシュの植物を原料に栃木県鹿沼市の業者が製造した。
 鳥取県が店頭の商品を検査し、1キログラム当たり1万4800ベクレルの放射性セシウムを検出。同社は27日に売り場から商品を撤去し、購入者に注意を呼び掛けている。
注)同社は3月11日以降全国に「バーク入り腐葉土」を全国22都府県166店舗で約13万袋を販売。
 
(参考)腐葉土から暫定許容値12倍のセシウム 沖縄県内25店舗で1342袋販売
 
 
この放射能腐葉土が全国的にばら撒かれた事態は、ほんの一例に過ぎない。
福島県周辺の地域で腐葉土や堆肥を生産する業者は何社もある。
それに販売方法としては、袋売りの他にトラックバラ積み売りもある。
 
とすると、全国各地、ある農家が汚染された腐葉土や堆肥を購入し、それを撒いた畑から採れた農家の野菜には放射能を含むこととなる。
 
換言すれば、高濃度の放射能に汚染された畑が全国に点在しており、都度計測されない限り、全国何処の生産地の野菜を購入してもリスクは同じという構図になる。
 
NHKは、ひょっとしてこの番組で、この事を言いたかったのかもしれない。
「野菜を買うのに産地で選んでも無意味ですよ」 と。
 
 
仮説3)福島産野菜は他府県に流し、県内には遠方他府県の野菜を流通させる。
 
大阪・岸和田の家庭⑤で放射能が検出された9月下旬頃だったと思うが、高槻の公設市場では、1袋5~7個入りのピーマンが、10袋200円で売られていた。
 
京都産や奈良産看板のある野菜の片隅で、産地表示の看板無しに。
不思議な事に、10月に入ると、福島産も長野産野菜もほぼ同じ価格となる。
 
 
仮説4)放射能計測データ表記の捏造。又は計測者のデータ捏造。
 
計測器測定値の放射能検出最小レベルを変更した。
或いは、誰かがデータを捏造した。
 
注)マスコミの虚偽報道は毎度のこと。
最近の捏造記事は10月15日の日経新聞 「谷垣総裁TPP参加すべき」
 
又はどこかの時点で検体ラベルをごっそり張り替えたことも考えられる。
各家庭でミキシングされた食材は、容器のラベル以外に区別はつかない。
 
 
仮説5)他方、もう一つの見方がある。
即ち、放射能を含んでいたのは野菜ではなく、実は他の食品に含んでいた。
こう考えても、つじつまが合う。
 
例えば野菜ジュースや白菜漬物の場合はどうであろうか。
晩夏まで、福島産野菜は大量に安く入手でき、然も放射能など調べない。
 
福島産牛乳の場合は北海道まで運ばれて、北海道産牛乳として売られた。
牛乳はヨーグルト・バター・チーズとなり、全国にばら撒かれた。
卵はプリンとなり、同様に全国にばら撒かれた。
 
それよりも可能性が有るのが豚肉・鶏肉。
藁を食べずに合成飼料を食べさせているから大丈夫と言う事で検査無し。
 
東京生協http://www.tohto-coop.or.jp/の残留放射能自主検査によると、やはり群馬・埼玉・千葉の豚肉では依然として放射能が検出されている。
 
つまり、安さを求める我等関西人が購入する産地不明の国産豚肉・鶏肉と称するものには、しっかりと放射能が入っていたこととなる。
 
6/237/7 生協・品目別検査結果などの詳細(PDF)
 
9/129/22 生協・品目別検査結果などの詳細(PDF)
 
 
では、魚はどうであろうか。
今回は、放射能を検出された日の材料には魚を含んでいない故、これは省く。
 
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このように仮説を立てて、改めて、検出するはずの無い東京・江戸川区③の放射能を検出したメニュー・食材を見つめると、結論らしきものが頭をよぎる。
 
この中で放射能汚染されている食材は見当たりますか?
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これを見る限り、仮説1)の産地偽装しか考えられない。
NHKの再度の検証を望む。
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然し、然し、
NHKは、福島の野菜を食べても大丈夫と視聴者を洗脳しようとした番組かもしれないが、全国でたった7世帯のデータで全てを語ろうとするから色々な憶測を呼ぶ。
 
次回は、ハイレベルのデレクターに番組を作って欲しいもの。
そうでしょう、有働さん。