部下の輝く未来を創るために
私の履歴書・305
10代20代の人は、素晴らしいですね。
当時も今も、この年代の人は大好きです。
初めて出会ったのが42歳の時、札幌営業所の応接室です。
自己実現プログラム販売の女性営業員との面談からでしたね。
彼女はその熱意でナポレオン・ヒルを札幌に呼んだそうです。
でもそのプログラムの価格は100万円前後。
貧乏な私には到底手が出ない。
彼女のくれた営業用デモテープをカーステレオに入れて何度も聞きました。
彼等の著書を探して、その本も何度も何度も読み返しましたね。
そして、そのプログラムを私なりにアレンジし、20歳代の社員に、個人面接や社員研修の時に必ず問いました。
「あなたは20年後、市議会議員になれるけどなりたいですか?」
全員が「なりたいけど、なれません」と答えますね。
そこで、なれそうもない市会議員になる方法を説明するのです。
分かり易いのが人口5万人前後の都市です。
昔も今もそうですが、1,000票ありましたら当選です。
最下位当選が7百~八百票台ですから。
さて20代の彼等
目標設定を『市会議員』
当選を40歳代となる『20年後』(①)
必要票数『1,000票』(②)
この票数を確保するためには、
必要支持者後援会加入数『500人』(③)
現状
自己の相関図より、両親・親戚縁者・友人で『20人』(④)
と言う事は、支持者不足数『480人』(⑤)(=③-④)
支持者不足数480人必達の為には
年間新規支持者獲得数『24人』(⑥)(=⑤÷④)を20年間で480人。
→月間新規支持者獲得数『2人』(⑦)(=⑥÷12)
ここまで落とし込むと、光が見えてくる。
毎月たった二人が自分の後援会に入ってくれたらよいのである。
「よし! 20年後に市会議員になるぞ!」と決意した段階から、色々な知恵やアイデアが浮かんでくる。
例えば、
先ずはその活動の基礎は、現有人的財産の20人(④)
この人たちの協力を得なければならない。
ここで必要なのは、自己の相関図によるネズミ講的拡大。
例えば、友人→友人の縁戚→その縁戚の友人等。
20年後の市議選出馬宣言と自己PR活動。
週に二度、出勤前にマイク片手に駅前に立ち、20年後の出馬決意表明。
休日に、商店街等でチラシを配りながら市政に関しての自己の考えの主張。
町内会行事への積極的参加と役員立候補。
結婚したら、妻(又は夫)にも協力を依頼。
子供が出来たら、PTA役員に立候補、等々。
他方、未来の市会議員として自己を磨き上げなければならない。
20年かけて学ぶこと。
地方自治の学習。地方議会の見学。地域住民との会話・意見の聴取。話し方、等々。
それらを20年間の大日程表(スケジュール表)に落とし込んでから、月間スケジュール表の作成→今日のスケジュールへ。
あとはスケジュール表があなたへの命令権者。
あなたは、それに従うだけ。
それから20年後、あなたは市会議員。
もしも20年前にこの目標設定をしなかったら20年後も単なるサラリーマン。
同じ人生。どちらをあなたは選びますか?
私の社員研修での基本的考え方
『自己人生目標が最優先。
その実現にとって会社勤務が障害の場合は退職すべし』
換言すれば『会社を全てと思うな。会社は手段』という事ですね。
何兆円企業であろうと10年先20年先はどうなっているか分からない。
或いは企業がその時存続していたとしても、人員整理にかかるリスクがある。
拠って、会社を離れても価値ある飯の食える自己でなければならない。
今の会社勤務は、価値ある自己を創る為の手段でもありプロセスにすぎない。
営業マンの場合は、顧客への顔が財産。
但し、自分に付いてくる顧客数はせいぜい一割。
ライバル企業からスカウトに来る程の営業力を身に付けよ。
あるいは、独立開業資金の為の預貯金を残せ。
メンテナンスマンの場合は、色々な技術資格の獲得。
凡人の持つ資格から、非凡人の持つ資格の獲得。
私の毎月の温泉一泊二日の社員研修内容の推移。
次が、下記の本をベースにした講義内容でした。
大前研一著「企業参謀」「続企業参謀」→ドラッガー著「経営者の条件」「マネジメント」その他彼の著書。
余談ですが、世子の場合、恐らく自己実現のプロセスとして、預貯金5千万円?それとも1億円に設定したのでしょう。
敢えて聞いた事はないですが、彼女の眼を見ましたら分かる。
この市会議員の話と同時に、1億円の話もしましたから。
毎月12万円を積立預金。
30年後は一億円でしたからね。
20歳代が過半数の我が札幌営業所。
事務所の雰囲気が想像できるでしょう。
皆、可愛いかったですね。
参考1)
千歳市 市議選 平成13年 開票結果 ←ここをクリック
参考2)
十代・二十代、そして仕事で何等かの問題を抱えているあなたに電車や車の中で聴いて欲しいCD