宿をあわてさせた道内家族旅行
私の履歴書・291
札幌に転勤した翌年(1988)の秋、翌翌年(1989)の五月連休の宿泊予約を電話で入れました。
それから正式申し込みの往復葉書を出さずに、その翌翌年の五月連休、家族四人で出かけました。
最初の宿泊は、十勝岳温泉凌雲閣。
注)左の写真で黄色の○で囲んだ所が凌雲閣。
この位置は、標高1280m。
「わあ~~!これが!!」
その建物のあばた具合に、入る前から家族の卑下の眼差しを感じたものです。
注)左の写真が当時のもの。
今は、建て直してきれいです。
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そして受付へ。
受付「予約が、入っておりません」
更に一段と、家族の卑下の冷たい視線。
私は、バックからおもむろに手帳を取り出しました。
私 「昨年11月22日、午後1時15分、ここに電話をし、予約させていただきました。
その時の電話に出た方のお名前は、安本 さんと言う方です」
どうやらその時、電話を受けた人は辞めていないらしい。
話が前に進まない。
私 「札幌に帰れ!と言うのですか?」
さあ~~! 彼等はあわて出しましたね。
我等は、その辺の椅子に座ってお返事待ち。
なにせ五月の連休だから、空室などあるわけはない。
走り回るばたばたと、がやがやの音。
案内されたのが大広間。
これが酒臭い!!
これが酒臭い!!
布団はせんべいに歴史を感じるくすんだ色。
妻の呆れ顔を他所に、息子と洞窟を通って洞窟風呂へ。
その洞窟浴場から更に洞窟を抜けると断崖絶壁の露天風呂。
絶景かな。 ←以前の私の記事
見下ろす真下は谷底。
ぬるかったが感激。
ぬるかったが感激。
更に酒臭い部屋から見下ろす上富良野。
やがて、上富良野にかかっていた雲がゆっくりとこちらにやってくる。 注)右の写真
ここも絶景!!
子供達には喜ばれたが妻には極めて不評。
ここでは、ちゃんと予約の記録がありましてすんなり泊まれました。
出張で宿泊した事がありましたから、電話だけで予約が成立していたようです。
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この温泉は、モール温泉。
お湯は茶色。
炭化した木の葉の細かな破片がお湯の中にいっぱいあるのです。
それと高台にありますから、帯広平野を見渡せます。
跡地は、十勝幕別温泉 グランヴィリオホテル(ルートイングループ)
この日に、摩周湖に寄ったら、霧が無かったはず。
(参考)ゆうこさんのブログは、ここをクリック ↑
私は何度か行っていますが、家族はこの一回だけ。
霧の無い時と両方見せたかったですね。
(参考)摩周湖のライブカメラは ←ここをクリック
トムラウシ温泉東大雪荘も「予約は聞いておりません」。
予期していた通り。
十勝岳温泉凌雲閣に全く同じ。
電話を受けたそうじまさんと称する人は辞めていない。
私がおもむろに手帳を取り出す。
今度の家族の眼差しは、皆、ほほえみを浮かべている。
今度の家族の眼差しは、皆、ほほえみを浮かべている。
さすが、二度目。
次なる展開を予期しているからだ。
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注)上の東大雪荘の写真は、1988年当時のもの。
注)電話予約を入れたのが前年1988年11月22日午後2時 東大雪荘 支配人 そうじま氏
通された部屋は、鍵無し、川のほとり。
雰囲気は、職員の休憩所。 注)右の写真
夜の布団の中で聞くせせらぎの音は、心地よい子守唄でしたね。
ここで初めてルイベを食べました。
美味しかった!!
温泉は、熱かった!!
注)ルイベ 鮭の解凍した刺身
こうして、無事、札幌の自宅に帰ってきたのでした。
画像追加)
左の写真は現在の十勝岳温泉凌雲閣。