道東での忘れえぬ強烈な香り

 
            私の履歴書・276
 
 
5月の中旬の根室商業組合の懇親会から10日後前後の26日だったと思います。
先日の組合の懇親会のお礼を兼ねての挨拶回りをしました。
 
釧路空港から、我社釧路の並河君に乗せてもらい、アンチの釧路組合訪問。
それから、根室組合管内の中標津(なかしべつ)に向かいました。
 
懇親会出席者名簿を元に、各商店を片端から訪問。
中標津の例の女性の店では、お茶をご馳走になり、お土産まで貰いました。
 
中標津から別海(べっかい)に向かう前に、彼の案内で開陽展望台に寄りました。
 
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参考)中標津町公式WEBサイトは ←ここをクリック
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この記事の中にユー・チューブがあります。
 
 
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お天気は良かったのですが、春霞で残念にも遠方が明瞭に見えませんでしたね。
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再度、中標津の街を通って北海道道8号線根室中標津線へ。
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中標津から別海に向かいました。
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桜が満開でしたね。
流石、道東。北国の遅き春。
 
緩やかなアッウダウンの道。
すれ違う車は無い。
ほぼ直線。
見渡す限り牧草地を突き進む快適なドライブ。
 
いいお天気。
春うらら。
 
ところが、突然、ある場所から頭が狂ったようにグァーンとなりましたね。
 
強烈な臭気。
鼻で臭気を感じるのですが、それでは収まらない。
酸欠で脳細胞が沸騰したような。
 
景色は見渡す限りの牧草地。
何の異常さも感じられない。
依然と春うらら。
 
だが、
 
広大な太平洋を見下ろす都井岬灯台で体験した海鳴りのようでしたね。
大空の全てがグワァーンと一定の振動で鳴り響いているような。
 
早くここを脱出して新鮮な空気を吸いたい!
でも、車は一向に臭気帯から脱け出せない。
 
ほうほうの体で脱け出しほっとしていたら、次の臭気層の中に。
目に見えないトンネルに入るようなものでしたね。
 
何しろ無風。
どうあがいても、どうしようもない。
 
大平原のような広大な牧草地に撒いた『し尿』には、全く無力でしたね。
 
 
 
余談ですが、北海道の四年間、開陽展望台にもう一度行きましたが、その時も晴天なのに遠くが霞んでいました。
 
双眼鏡を持参したら、楽しめたでしょうね。
 
 
 
道東の展望台で最も好きな場所は、帯広の北の『扇が原展望台』ですね。
ここからは碁盤の目の十勝平野雄大に一望できます。
 
 
 
更に遙か向こうには太平洋です。
地球が丸いっていうのが実感できます。
 
それに、右手には日高山脈
えりも岬までの一直線の日高山脈が見渡せます。
 
もう一箇所、十勝平野を見下ろせる場所がありましたが、その場所は忘れました。
 
 
 
道東の大自然の素晴らしさを体験できたことの中からもう一つ。
 
それは1988年か1989年のある晴れた日の午後、
一人でレンタカーを運転し、中標津から西に向かっている時でしたね。
 
 
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青い空の向こうから、突然黒い雲がにょきにょき。
 
入道雲かな?
 
それが帯状で一直線になってこちらに向かって来る。
 
天空を左右真二つに割って!
 
私の進む道路は蛇行している。
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その雲の下に入ると車全体がバチバチバチ!
雹(ひょう)でしたね。
 
やがて、その雲の下の道路は、真っ白。
雲の下を外れたら、何も降っていない乾いた道。
 
空は青空。
 
 
あァ~! これが北の国の大自然! とつくづく思いましたね。
 
 
 
 
 
注)中標津・開陽展望台からの写真は、中標津町公式WEBサイトに貼られているもので、町の観光振興係から掲載の許可をもらったものです。
 
尚、鹿追町の観光課からも許可をもらえましたら、動画から写真に貼り直します。