北海道の社員にだけ支給される燃料（灯油）手当て
私の履歴書・258
仙台の松島課長からこっそりの電話がきました。
「山川課長が『燃料手当てを支給してくれないと、ストライキをする』と電話で言ってきていますが、そんな話はありますか？」
寝耳に水の話。
「私には何も言ってきていないよ」
「燃料手当てって何ですの？」
「燃料手当てとは、北海道の独自の制度ですよ。冬季、灯油ドラム缶10本（2千㍑）代金12万円前後を別途支給のようです」
「初耳なもので、どう対応したら良いのか。同じ雪国なら青森営業所など、雪の降る支所の社員にも支給しなきゃクレームが来ますね」
「それを言うのだったら、鹿児島にはクーラー手当てを支給しなきゃ」
「仙台でも夏場はクーラーをかけますよ」
「燃料手当てを支給する代わりに、冬のボーナスは無く、餅代として3万円から5万円を一律支給するようです」
「夏のボーナスは？」
「これも、同じ様な額の支給か、または無いですね」
「これを支給しないとストライキが起きますか？」
「本社の総務と相談しますわ」
「君達に任せるよ」
「この話は、山川課長から水無瀬所長には内緒でということでしたので、知らん顔をしていて下さい」
「了解」
彼等が深夜から夜明けまでテープレコーダーを何回転もさせた訳は、私にこの事を言いたかったのか。
でも、彼等は私に切り出せなかった。
私に言うと蹴られると思ったのでしょうね。
それもそうです。
彼等は本社に血判状まで叩きつけたのに、馬耳東風の私でしたからね。
それに、札幌や全道支所への出張の際、各社員と個別面談をしましたから、彼等は自分たちの力を私に見透かされているのを知っていたでしょう。
然し、それを今、事なかれ主義の本社総務部署や管理部署に要求したならば、基本給とボーナスの問題はどうなる？
雇用する際の彼等の給料は、以前の子会社の給与に則ったもの。
その会社には、燃料手当て規定はあったが、賞与規定が無いという。
㈱ウズマサとの給与規定比較では、一人当たり基本給が3万円は違う。
と言うことは、給与だけで年間36万円の差額。それにボーナス。
私、札幌着任から間も無く、この問題提起を本社にしていました。
燃料手当ての12万円よりも、この給与・賞与差額が100万円単位なので、先ずはこれからと思っていましたからね。
間も無く、松島課長から連絡がありました。
本社での会議の結果、燃料手当てを支給する。
但し、基本給の件は、当面、見直しはしない。
まあ、それを両者共に納得ならば、それも良かろう。
ここは静観。
☆ ☆ ☆
余談ですが、自宅の燃料費と室温に関しては、二年前（2008年1月）に別の書庫で書いた記事の一部を下記に抜粋します。
☆ ☆ ☆
札幌勤務4年間に5度の冬を過ごしました。
もう、20年前になりますね。
もう、20年前になりますね。
マンションの各部屋では、戸別の大きな石油ボイラーでお湯を沸かし貯蔵。
暖房として床のパイプを循環させると同時にバスの給湯ですね。
尚、北海道だけ燃料費と称して冬季12万円の別途支給があるのです。
最初の年は転勤辞令が前年の12月（着任が1月）からでしたから8万円。
広島から転勤したこの年の冬の灯油代は、暖房＆バスで月間4千円強。
下の階のボイラー熱が上ってきますし、これで済んだのです。
下の階のボイラー熱が上ってきますし、これで済んだのです。
管理人の話では、このマンションの最上階の場合、暖房の必要が無いとか。
だから、家賃は最上階が一番高いとか。
つまり、最初の冬に貰った燃料費8万円はあぶく銭。
処が、5度目の札幌最後の冬では、月間灯油代が4万円台。
ひと冬20万円以上。10倍になってしまいました
何処に行っても部屋の温度が高い。
いつの間にか身体がそうなってしまったのでした。
つまり、室温が30℃を切りますと寒い！！
処が、札幌から転勤で関西に舞い戻ってきまして、それからが大変でした。
何しろ、会社や、行く所行く所が寒くて。無論、夜の祇園も。
何しろ、会社や、行く所行く所が寒くて。無論、夜の祇園も。
当時、100円カイロが無かったか、それとも知らなかったですからね。
夏でも背中がヒヤヒヤ。室内では寒く、日光を直接浴びたら丁度良かったですね。
夏でも背中がヒヤヒヤ。室内では寒く、日光を直接浴びたら丁度良かったですね。
「札幌ビール園で、一気飲みをし過ぎたからだよ」と冗談を言われたり。
単純なる私の身体の歯車が狂ったのでしょう。
冬季、室温が25℃で過ごせるようになったのはここ2005年頃から。
ですから、元に戻るのに17年かかった訳です。
ですから、元に戻るのに17年かかった訳です。
室温23～24℃が丁度良いとなったのは2008年の冬からです。
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