秋田県人真っ青の道産子の飲酒量
前回のあらすじ)
帰路は夜間道路閉鎖の日勝峠を越えて札幌着。
事故はしましたが、無事帰れたのが不思議でしたね。
私の履歴書・255
当時のLL社札幌支店長といいますと、LL社内では神様のような存在でしたね。
課長クラスが、支店長と話すことなどありえない。
その諏訪支店長と、秘書を通してアポ(面会予約)がとれましてお会いしました。
支店長は、現ポジション三年目。
全道支所は雪が無い季節に1年がかりで一度訪問しただけだと言います。
これが、当時の大半の企業の札幌支店長の動きでしたね。
そこで、稚内を除くLL社全支所の訪問顛末(てんまつ)を報告しました。
それからが訪問目的の提案。(注)この年の三月、八雲・浦河・根室は閉鎖。
「如何ですか。新年会はお済みだと思いますが、もう一度、札幌支店の営業員さん全員を交えて勉強会を開いては?」
「何の勉強会?」
「酒の飲み方ですよ」
「して、受講者は?」
「講師は諏訪支店長。聴講者は支店全社員ですよ」
「二階の部署も?」
「はい。そのつもりですが」
「二階の部署はいいよ」
「分かりました。二階は除きます」
「ウズマサさんに負担をかけるね」
「費用の方はご心配なく。後で、帳尻はきっちりと合わせていただきます」(笑)
「それじゃ、秘書の方から、日時を連絡するよ」
「有難う御座います」
LL社全国主要8支店の中の一つの札幌支店。
LL社支店長を交えての支店全営業員との飲み会は前代未聞のこと。
この件での打ち合わせは、死神部長と支店長秘書に任せました。
先方の人数は30名。と言うことは、費用は料亭なら最低60万円。
高いところは気がひけるから普通の居酒屋でとの秘書の提案。
それに、二次会無しとのこと。素直にYES! 有り難や!
実は、この飲み会、公になるとまずい。
と言っても離れのある居酒屋となると、有るようで無い。
すすきの界隈を電話で探しましたが無い。
ようやく見つかりましたのが独立した二階の座敷。
現地確認。
前の道路は一方通行でなかったですから西6の通りの東側ですね。
さて、その当日、事前に離れで仲居さんと一緒に準備。
座敷テーブルを縦に八個並べて、そこに座布団を敷く。
支店長の命令で続々とやって来たのは30名で予定通り。
秘書が、五万円のご祝儀袋を持って来ました。
こちらは四名。
死神部長・山川課長・坂上課長。それに私。
まあ、飲むわ、飲むわ。
熱燗ですね。四人で注ぎ回りましたね。
空になった二合徳利(とっくり)をテーブルに寝かせる。
仲居さんが回収するのは料理皿のみ。それしか手が回らない。
それがまあ、その徳利、テーブル全体を覆う。
100本は軽ゥ~くある。
仲居さんが耳打ち。
彼女の案内するバックヤードの現状確認。
二合徳利が無くなって只今一合徳利を使用中。
一升瓶の本棚のような保管棚には、残るのは二本のみ。
流石、北海道!
半端じゃない!