会社の女子事務員の情報は凄いですね

イメージ 1

私の履歴書・199

1984
この頃だと思いますが、ちょっとした騒動が持ち上がりました。
大阪支店に転勤して間もない社員が、大阪市内を車で走っていました。

そこは旧街道のような路地がくねっている道。夏になると、道路端に木製の台を出して夕涼みをする。その路地を彼は30km/hで走行。

突然、ステテコ姿の親父が鶏を車の前に投げ出したそうです。
鶏は、あえなく昇天。

その親父は、会社にとんでもない請求をしてきました。
話には聞いていたのですが、冗談ではなく、実際に起きるとは。

鶏は、一日に一個の卵を産む。
年間で365個。十年間では、1個×365日×10年間→3,650個

この卵代金と、ペットの鶏を亡くした慰謝料を合わせて10万円を請求してきたのです。鶏を轢いた場所が場所だけに、ややこしい人間も登場とのこと。

大阪支店長は悩みました。
「払うべきか、拒否すべきか」

そういえば、私も入社の昭和48年秋、京都郊外で似た体験がありました。
午前十時半頃でしたね。

同じ様な狭い旧街道を40km/h弱で走行。
左手前方に幼児の手を引いた母親が立っていました。

その傍を通り過ぎる直前、突然、その母親が幼児の手を道路に押し出すように離したのです。「キー」と急ブレーキ。はねたと思いました。

直ぐに車から飛び出して車の前を見ますと、バンバーと幼児との距離10㎝。
危ないところでした。ブレーキ痕1m弱。

私は母親に怒鳴りました。
「なんてことするのだ! 自分の子供を!」

きょとんとしていた幼児は「わぁ~~」と泣き出しました。
人が集まってきました。

私は再度大声で叫びました。
「おばはん! なんで車の直前で、子供の手を離すのか!」

取り囲んだおっさんにおばさん達は無言。
私の怒鳴り声でややこしい人間の登場は無く、ほっとしましたね。

それにしても、危機一髪でした。
私の場合、路地の時は、右足のかかとでアクセルを踏みながら、同時に右足のつま先はブレーキの上に置いて走りますから回避出来たのでした。

もしも車が少しでも幼児に当って転んで擦り傷でもしたら、
ややこしいのが登場してドエライ事になったでしょう。

★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★

処で、当時、全国各支所での色々な事件や内緒話が耳に入ってきました。
使い込み・交通事故・男女関係の争い・客とのトラブル・支所長の評価etc.

情報ルート。
各地支所の一年生・二年生事務員&営業員→本社全部所の一年生&二年生女子事務員→我等の部署の二年生笹山君→そして私に。社長の報酬や、社長の金の使い道まで。

★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★

いつの時代でしたか、記憶にあるのは、小学生低学年の子供を使って逮捕された当り屋夫婦。
札幌にいた頃には、会社のFAXに度々流れてくる当り屋のナンバー情報。

昨今でも、当り屋はいるのですね。新聞に偶に登場しますから。
時代が変わり、鶏の卵の逸失利益から人間の休業補償費に変化していますね。

.