私の二度目の過ち
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企業というものは恐ろしいものですね。
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日本の有数な大企業とは、かっての社員の汗と血と犠牲が原資。
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今から40年とちょっと前のこと。
その時、定年が迫ってきたある企業の工場管理職の話。
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「大正創業期、ある特許で今日の元が出来ましたが、実はそれは社員が考案したもの。然も、その社員を直ぐに辞めさせたのです」
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それが神様と崇拝されている!
企業というものは恐ろしいものですね。
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日本の有数な大企業とは、かっての社員の汗と血と犠牲が原資。
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今から40年とちょっと前のこと。
その時、定年が迫ってきたある企業の工場管理職の話。
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「大正創業期、ある特許で今日の元が出来ましたが、実はそれは社員が考案したもの。然も、その社員を直ぐに辞めさせたのです」
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それが神様と崇拝されている!
小橋所長が赴任して来た頃からの私の仕事の主流は、商店への直接販売から卸し販売へ変更。
我がFF営業部の方針変更で、量の販売=売上額至上ですね。
我がFF営業部の方針変更で、量の販売=売上額至上ですね。
他方、その販売会社(L)の社長の弟が5人で独立。機械を分けてくれと言うのです。
そこで、従来のC食品のC機を販売してもらいました。
そこで、従来のC食品のC機を販売してもらいました。
処が、彼等の契約した先に作業員が納品に行きますと納品を拒否される。
彼等の売り方に問題があったのです。はっきり言えば、営業力が無い。
彼等の売り方に問題があったのです。はっきり言えば、営業力が無い。
已むを得ません。月間五日ほどですかね。
私がパワーゲート付の2トン車に機械を積んで納品作業をしました。
私がパワーゲート付の2トン車に機械を積んで納品作業をしました。
彼等の営業は、とにもかくにも契約書に印鑑を貰うだけ。
「もしも不要なら、納品に来たら人に断って下さい」 との条件付契約ですから。
「もしも不要なら、納品に来たら人に断って下さい」 との条件付契約ですから。
その彼等のいい加減な契約を正当な契約とするのが私の主業務でした。
当初は、何とか、9割まで納品出来ました。
当初は、何とか、9割まで納品出来ました。
間も無く、彼等の営業力では売れなくなりました。
そこで彼等は瀬戸内の島々に販売に行ったのです。
そこで彼等は瀬戸内の島々に販売に行ったのです。
当時、営業マンは島に入ったらお仕舞と言われていたにも拘らず。
何故お仕舞かと言いますと、島の住民は、外の者に無防備。
それに小金持ち。営業が簡単過ぎるからです。
それに小金持ち。営業が簡単過ぎるからです。
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処が、彼等の契約した先に訪問するも、悉く納品を断られました。
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フェリーの船底の畳に寝転がっていると、我が身は右や左にゴロゴロ。
結構海は荒れましたからね。
結構海は荒れましたからね。
西郷港から上陸し、目指す納品先へ。狭い道を通りました。島に小川と橋があるのには、びっくり。
契約先の三軒共に、いい加減な契約内容で、結局、三軒共にキャンセル。
契約先の三軒共に、いい加減な契約内容で、結局、三軒共にキャンセル。
実は、連中の営業のいい加減さに腹が立ち、それに、船酔い気味と天候曇り。思考回路停止。
但し、海の色が群青だったら話は違っていたかも。残念!
但し、海の色が群青だったら話は違っていたかも。残念!
こういう連中が契約したものの、C機を納品出来た地域は飛び飛び。
それに、町の問屋がせいぜい月に一度位しか訪問しない辺境地ばかり。
それに、町の問屋がせいぜい月に一度位しか訪問しない辺境地ばかり。
東京時代の悪夢が蘇りましたが、あれは異常な事。
もうあのようなことは起きないだろう、と思いました。甘い考え。
もうあのようなことは起きないだろう、と思いました。甘い考え。
それに、ルートの途中の商店にも食品の売込みをして配送ルートを作りあげました。
せっかくガソリンを焚いて食品を配送するのですから。
せっかくガソリンを焚いて食品を配送するのですから。
間も無く、食品の月間売上高は200万円に。
食品の配送にアルバイト運転手を雇用しても毎月の利益額は20万円残りました。
食品の配送にアルバイト運転手を雇用しても毎月の利益額は20万円残りました。
そして年度末。
本社から管理部門の課長が来て棚卸です。
本社から管理部門の課長が来て棚卸です。
びっくり仰天、食品在庫の数字が、帳簿と80万円合わないのです。
つまり、80万円の食品が、倉庫から消えていたのです。
つまり、80万円の食品が、倉庫から消えていたのです。
半端な金額ではありません。
原因不明! 私、真っ青!
つづく
原因不明! 私、真っ青!
つづく