こうして私は三年七ヶ月勤務した東京を離れました

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前回の総選挙は「小泉劇場」と言われましたが、今回は何と呼びましょうかね。
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「劇場」ではなく 「麻生ダッチロール劇画」かな?
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尚、「機動戦士ガンダム逆襲のシャア」ってあるからね。
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これからの麻生マンガの見せ場は、新ウル虎マンシリーズ。
「ウルマの誓い」(エルベの誓い?)→「ウルマの逆襲」!
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恐らく、検察による民主党国会議員の家宅捜査や逮捕劇があるかも。



さて、
私の履歴書・155

チャビン木下の後任の若杉君とは、お互いに日本酒が好きでしたから馬が合いましたね。
アフターファイブには連れ立って地下鉄駅の上の大きな居酒屋。

そこでは、一抱え半もある樽二つにイカの塩辛を漬けているのです。その二種類の塩辛の美味い事。
それに海鼠腸(このわた ナマコの腸の塩辛)。それをあてにして、冷やの升酒。

それが嵩じて瀬戸の粗塩を一合升の縁に乗せて、粗塩を舐め、升の木の香りを楽しみチビリチビリ。
仕舞には、肝臓に変調をきたしましたからその飲み方は止めました。


BB課のトッパ高山営業課長の後任として着任した守安課長。実は彼、営業等はしたことが無い。

「水無瀬君よ、僕は営業のことがからっきし分からない。聞けば、今まで若手の連中の面倒を看てきたそうじゃないか。頼むから、今まで通り、面倒を看てくれ」
「私は平社員だよ。清水君が居たから已む無く面倒を看たのだよ」
「そこを何とか!」


その後、新・田上支店長着任。
新支店長は前青葉支店長との顧客引継ぎで都内各組合の挨拶訪問を終え、いよいよ東京支店長として君臨。


その数日後、田上支店長に呼ばれました。
「今日、一杯飲みに行こうや」

新任のBB課守安課長や若杉主任も一緒。六人程でしたね。
「なあ、水無瀬君よ。守安課長と若杉主任や支店の若い営業マン、それに事務員の誰に聞いても、君を悪く言う人は一人もいないのだよ。本社ではえろう悪評だったのに」

「そうです!そうです! 僕らもびっくりしているのですよ。ねえ、守安課長」
「うん、そうだ。本社での噂とは逆じゃないかって二人で話していたよ」

早撃ちマックの青葉支店長と営業本部食品機器部直販課宮本課長(タケちゃんマン)が本社で何故か平社員の私の事を如何に騒いでいたかを物語る。

「皆が言うのは、課長になるべきは水無瀬君よ、君が相応しいと言うのだ」
「支店長、水無瀬君を課長に早くして下さいよ」
「直ぐに課長に出来ないから、先ずは直ぐに主任に申請しよう」

更に
「それにしても、水無瀬君、君の給料は安いな。青葉支店長がちっとも上げなかったようだ。これも直ぐに。でも一気に数万円アップとはいかないから、何年かで帳尻を合わすよ」

私は間も無く主任になりました。主任手当ての他に基本給もアップ。
でも、かっての年間数万円アップの時代は終わっていましたから、到底追いつかない。


田上支店長が東京支店着任より1年弱後、私に転勤命令がきました。
営業本部宮本課長(タケちゃんマン)が、私を広島営業所に動かしたのです。

「水無瀬は東京で楽をしている! 腐っている!」
更に「関西の最優秀な部下二名を水無瀬の後任として東京支店に送り込む。見ていろ! 水無瀬と違ってこの二人は大マーケット東京で素晴らしい実績をあげるから!」

更に更に、「広島に着任する前に、大阪支店に二ヶ月勤務させる。ここで水無瀬の根性を叩き直してやる。関西の直販の実力に水無瀬は舌を巻くぞ!」

こうして私は三年七ヶ月勤務した東京を離れたのでした。
それは1978年(昭和53年)1月末日。殊更冬の寒さの厳しい年でした。


余談)
さてさて、誰が舌を巻いたのでしょうかね?


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私の履歴書 30歳代編 目次(1)~(3)
http://blogs.yahoo.co.jp/minaseyori/folder/1495255.html
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