これこそが珍事でした

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私が不思議に思うのは、健常者がマスクをすることです。
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マスクの効果に関しては、明確ではありませんからね。
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それはさておき、マスクまでするなら何故にゴーグルをもしないのでしょうかね?
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ウイルスが皮膚の粘膜に付着した時から十分以内に体内に侵入してしまうのですよ。
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さてさて、社員旅行で酔い潰れた高山課長。
我等に三度蹴られても依然と夢見心地。

浴衣の下の白い三角マスクを外してあげました

私の履歴書・145
彼の愛する息子さんは、ポコリンコと現れた。

「オッ!オッ!淡いピンクじゃないか? きゃつは結婚して何年経つ?」
「二年は経っているはず」
「これじゃ、子供はいないな」
「未だ出来ないそうだ」
「この白さじゃ無理も無い! 努力の痕跡が無い!」

さて、マジックの蓋を開けて
「ぐるっと周囲にリングを描こうか? それともカブトを真っ黒に塗り潰そうか?」

「ウウ? ウゥ~~ウッ? 何じゃこれ? 良く見ろ! 先っちょが丸くぴょこんと出ているぞ!」
「そんな馬鹿なことは無いやろ。飲みすぎで目がおかしくなったのだよ」

目を凝らして
「オイ!オイ! 見ろ! やっぱり先っちょが丸く出ている!」
「あれをはめているんじゃ!」

「成る程! しかし、たいした奴よ! マジック対策を事前にしていたのか!」
「こりゃ、つまらんな! やり甲斐が無い!」

彼のパンツを元に位置に戻し、テラスのニ脚の椅子に座って放心。

「残念やな。せっかくのチャンスだったのに。キャツもなかなかやるね」
「何か面白いこと無いかいな?」

「冷蔵庫のビールを飲んできゃつが飲んだことにしよう!」
そこで冷蔵庫からビールを取り出し残念無念の乾杯!

「自宅で装着して来たのやろか?」
「そうかもしれんな」
「奥さんが朝に着けてあげたのやろか?」

「マジック、もう必要ないから帳場に返しに行くわ」
そう言って彼は立ち上がり部屋を出ようとしました。

「おい!おい! ちょっと、ちょっと待て! どうも変だ!
冴えないのはビールが飲み足らんからだ! もう一本飲んで目を覚まそう!」

「あのねェ、自宅からだともう12時間経っているんだよ。
それで、まさかトイレに行かないってこと、無いだろう!」

「それじゃ、宴会の始まる直前に装着したのか?」
「泥酔した場合の落書きの防止にはなる。でも不自然だよ」

「酔って眠ってから起きてトイレに行った時にどうなる?」
「そりゃ、気付いて外すだろうよ」

「でもなあ、山科の市営住宅勧修寺の近所のアパートに住んでいた時だよ。
午前一時半頃かな。隣のダンプの親父に起されたのさ。

パンク魔を捕まえたって。それまで一晩に70台前後の車をパンクさせられたのが三度。
夜中にダンプの親父は見張っていたのだよ。

ダンプの親父は現場を押えた。執念だね。相手は二人。
犯人達は持っていたアイスピッケルは暗闇の中にほうり投げた。

その犯人というのが、小川沿いの僅か四軒隣の民家の息子とその友人。
息子と友人は共に京大三回生(昭和25~6年生れ)。

そして、ダンプの親父とワシは、ツレションしたんだ。寒い時だった!
犯人を捕まえてお互いに気持ちよく放水。処が、ワシの方だけちっとも水音がしない。

何故だと思う?
どんどん、浴衣の中で膨らんでいたのだよ。氷嚢(ひょうのう)のように。

ましてや、酔って寝込んだ後に目覚めてトイレで直ぐに気付くと思う?」

「?????」
「?????」

お互いに、目を見合わせた。目を丸くして。

「と、すると??」
「と、すると、あれは、きゃつのものそのものだ!」

                   酔いは一変で醒めた!

                          ヒンシュクをかうも猶もつづく