寝台車から深夜追い出される恐怖
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別府での余分な一日の時間は、神が私達に恵んだものと思いました。
.別府のラクテンチでは、お互い疲れきっていましたが、仕合せな時間でした。
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しかし、その夜、待ち受けていたのは、人の心の悪と善。
.手を差し伸べてくれた神様がいました。
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別府での余分な一日の時間は、神が私達に恵んだものと思いました。
.別府のラクテンチでは、お互い疲れきっていましたが、仕合せな時間でした。
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しかし、その夜、待ち受けていたのは、人の心の悪と善。
.手を差し伸べてくれた神様がいました。
夕方、別府でレンタカーを返して、その夜は、別府・北浜海岸の『ホテル白鷺』に宿泊。
翌日、本来ならば、朝はゆっくりして駅に行き、昼前の特急で京都に帰る予定。
さて、まる一日、どう時間をつぶすか。
ホテルのフロントに聞いて、駅前から別府地獄めぐりの観光バスに乗車。
ホテルのフロントに聞いて、駅前から別府地獄めぐりの観光バスに乗車。
ひょっとして、このまる一日の余分な時間は、神様が私に妻の写真を沢山撮らせるために与えたのでは。写真をもっともっと撮らなくては。
妻に昨日の旅館・山王閣の仲居さんの事を話しました。
「お互いに疲れているが、カメラを向けた時は、笑顔!!笑顔!!
この写真が、私達夫婦の将来を守ってくれるもの」
「お互いに疲れているが、カメラを向けた時は、笑顔!!笑顔!!
この写真が、私達夫婦の将来を守ってくれるもの」
待合室の座席の前は、切符販売のカウンター。座るのは私達だけ。
妻は、目をつむってじっと座っていました。
妻は、目をつむってじっと座っていました。
私が何度もカウンターの前をうろうろしていましたから、カウンターから声をかけられました。50歳位の当直の駅員さんですね。
旅行ではなく、ひょっとして駆け落ちと思ったのかもしれませんね。
「何処まで行くのですか?」
「京都まで帰るのです」
「京都まで帰るのです」
「切符を見せてくれますか?」
私は、切符を取り出して駅員さんに渡しました。
私は、切符を取り出して駅員さんに渡しました。
「この切符の台紙、今は使用禁止のものです」
「乗車券もですか?」
「乗車券は使用出来ます」
「乗車券もですか?」
「乗車券は使用出来ます」
「寝台車に乗ったらどうなりますか?」
「先ずは、改札を通してくれないでしょう」
「先ずは、改札を通してくれないでしょう」
「でも、乗車券はまともなものでしょう?」
「改札員がこの寝台券を見逃す確立は四分六分。運良く寝台車に乗れたとしても、寝台車の中での検札にひっかかります」
「改札員がこの寝台券を見逃す確立は四分六分。運良く寝台車に乗れたとしても、寝台車の中での検札にひっかかります」
「引っかかったらどうなりますか?」
「次の停車駅で下ろされます」
「次の停車駅で下ろされます」
「真夜中ででもですか?」
「そうです」
「そうです」
「もしも、博多まで検札が来なかったら?」
「博多を過ぎましたら、必ず来ますから次か次の駅でしょうね」
「博多を過ぎましたら、必ず来ますから次か次の駅でしょうね」
「それもクリアーしたら?」
「この連休ですから満席です。必ず何処かの駅でお客さんが乗車してきて重複したこの寝台席に来るでしょう」
「この連休ですから満席です。必ず何処かの駅でお客さんが乗車してきて重複したこの寝台席に来るでしょう」
「それでどうなります?」
「客は乗務員を呼びますね。でも緊急用のベットまでも使っていると思いますので、代替は無いでしょう。次の駅で降ろされます。」
「客は乗務員を呼びますね。でも緊急用のベットまでも使っていると思いますので、代替は無いでしょう。次の駅で降ろされます。」
「京都まで床に座らせてもらうことは?」
「それは出来ません」
「それは出来ません」
「降ろされるとしたら、午前一時とか二時ですか?」
「そうなりますね」
「そうなりますね」
目の前が真っ暗。
しょげて、うなだれましたね。
しょげて、うなだれましたね。
どこかの田舎の裸電球がせいぜい一個しか点いていない真っ暗なホームを連想しましたね。
そこに妻と私の二人は放置される。ポツンと。
そこに妻と私の二人は放置される。ポツンと。
切符を受け取り、カウンターを去ろうとしたものの、さて、今夜の宿を探さなければなりません。果たして、これから泊まる宿は見つかるのか?
五月連休。空きはあるまい。そして、ここで夜を明かしたとしても明日の特急の指定券は無い。
もう、思考停止でしたね。
もう、思考停止でしたね。
注1)2010年6月30日 旅行会社名に誤りがありましたから訂正しました。
注2)新婚旅行の時の写真が見つかりましたので、記事の中に貼り付けました。
注2)新婚旅行の時の写真が見つかりましたので、記事の中に貼り付けました。
◆ ◆ ◆
(続き)
No.117《こうして救われました》 とんだ新婚旅行④
^^^^^JR別府駅の駅員さんは、本物の寝台券と交換してくれましたが未だリスクが - - - -
https://blogs.yahoo.co.jp/minaseyori/56590228.html
No.117《こうして救われました》 とんだ新婚旅行④
^^^^^JR別府駅の駅員さんは、本物の寝台券と交換してくれましたが未だリスクが - - - -
https://blogs.yahoo.co.jp/minaseyori/56590228.html
(これまでの記事)
No.113《新婚旅行で妻に言った言葉》 とんだ新婚旅行①
^^^^^私達夫婦の誓語とは
https://blogs.yahoo.co.jp/minaseyori/56532656.html
No.113《新婚旅行で妻に言った言葉》 とんだ新婚旅行①
^^^^^私達夫婦の誓語とは
https://blogs.yahoo.co.jp/minaseyori/56532656.html
No.115《一生心に残る旅館の女将さんの言葉》 とんだ新婚旅行③
^^^^^新婚旅行で、写真をいっぱい撮りなさいと言う仲居さん。阿蘇内牧・山王閣
https://blogs.yahoo.co.jp/minaseyori/56564749.html
^^^^^新婚旅行で、写真をいっぱい撮りなさいと言う仲居さん。阿蘇内牧・山王閣
https://blogs.yahoo.co.jp/minaseyori/56564749.html
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