京都とは宗教に名を借りたしごきの場

ほっこり京都人(23)

《いじめが大好きな京都人》

12日の金曜日、山科区役所を出たのが午後四時半。厚い雲間からチラリと陽が覗く。

この時間からでは何処の寺院も閉門時間。黄檗山万福寺の研修所は大丈夫かも。



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そこで先ずは万福寺の総門へ。入りますと放生池(ほうしょういけ)。



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季節外れの蓮が未だ二個咲いていましたよ。三門から奥はもう五時ですからタイムリミット。



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それから南側の道路を挟んでの青少年文化研修道場に寄りました。
ここは万博の時(1970年S45)建ったのだそうです。

ここで私が二泊三日の研修を受けましたのが1975年頃です。懐かしいですね。
勤務していた企業の第一陣部長クラス30名が先ず座禅「中」レベルで受講。



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「ひどかったよ! 背中が腫れて風呂にも入れない!」上司はそう言って背中を見せてくれました。白い肌に赤く腫れ上がった数本の筋。座禅の時の警策(きょうさく)の跡。

次が私達。私達の座禅レベルは「極高」。しかも、徹底的にしごくように要請したそうです。
座禅場所は、青少年文化研修道場の西隣の木造二階建て。現在は取り壊されて駐車場。

初日から凄まじきものでしたね。
座禅中、警策で背中を打たれますと一瞬呼吸困難。

誰かがクスクス笑うと数名がつられて笑います。と、全員に警策
誰かが「プゥ~」とオナラ。堪らず吹き出します。と、再度全員に警策

衝撃音は、半端じゃありません。何しろ、坊主がメイチで叩くのですから。フゥフゥ言いながら。二人で。
皆、バシッ!バシッ!と叩かれて呼吸停止となり「クククッ!」と前に倒れかかります。

二日目の午後と夜がすごかったですね。「ボスッ!」と音がしたら、肉に食い込んだ音。あれは痛い!
何本も警策が折れて天井にバシッと当たる。パラパラと木の割れた端が頭に落ちてくる。アナ凄まじや!

30人で折れた警策が11本。皆、背中一帯が内出血のみみずばれ!
流石、次回からのメンバーに対しては、座禅レベルを「中」に戻したそうです。


今、これを若手にやりましたら、半数以上の人が会社を即刻辞めるでしょうね。
尚、これは肉体的いじめですが、精神的いじめは「比叡山延暦寺主催の研修」でしたね。

                                続く


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