京都西木屋町で再び
私の履歴書・95 |
《アルバイト家電店長奮闘記 ⑦顧客に教えてもらった売り方》
毎日、素敵な女性と夜明け前にチークダンスを踊るには、毎日、粗利額を倍にしなきゃなりません。
さてさて、どうするか? あては全くありませんでした。
12月にUHFコンバーターが偶々二台売れました。
粗利益を倍にする手段の無い私は、事務員にお願いをし、会社の封筒10通に一枚物のコンバーターのチラシを入れて切手を貼ってもらいました。宛先は、過去、テレビ修理で私が訪問した顧客です。
その様子を仲山社長が見て言いましたね。
社長「そんな事をしても効果は無いよ。切手代をドブに捨てるようなもの」
私 「手紙が着いてから電話するのですよ」
社長「電話代がもったいない!」
私 「一度、やらせて下さい」
私 「手紙が着いてから電話するのですよ」
社長「電話代がもったいない!」
私 「一度、やらせて下さい」
社長は、プイとその場を去って行きました。
社長のカンとしては、『テレビ修理代をぼったくられた顧客は、二度と顧客とならず。寧ろ、電話をすることで文句を言ってくる』と思ったのですね。
社長のカンとしては、『テレビ修理代をぼったくられた顧客は、二度と顧客とならず。寧ろ、電話をすることで文句を言ってくる』と思ったのですね。
こりゃ、早急に結果を出さなきゃ。郵便物の発送は止めて、顧客に直接電話をしました。
顧客宅には過去テレビの修理で引揚と納入の二度訪問。
顧客宅には過去テレビの修理で引揚と納入の二度訪問。
納入の際は、修理内容等を家族の皆さんに説明と四方山話し。その話しの中で学生アルバイトである事の証として学生証を見せていましたから信用がありましたね。
他方、事務員には、倉庫から、最近の修理伝票の束の入っているダンボールを探させ、その伝票の束を机にドカンと置いて、片っ端から修理顧客に電話攻勢をかけました。
顧客に掛ける電話も日毎上手になっていきましたね。
今でも顧客から教えてもらったもので記憶にあるのは一つだけ。これは効果抜群でした。
『ラジオで放送されていたものが、テレビの映像で放映される』
『ラジオで放送されていたものが、テレビの映像で放映される』
この電話を始めてから直ぐに一日の粗利額が3万円を超えました。
超えた最初の日、事務所の中で、バンザイ!をしましたよ。
超えた最初の日、事務所の中で、バンザイ!をしましたよ。
以降、ほぼ毎日、目標達成!!
処が処が、テレビ修理マンが、彼の所属するある宗教組織と彼の知人のいる怖い組織に私の事を褒め称えて言ったものですから、とんでも無い事になりました。