いよいよ、ほっこりして来ましたね

暖かくなりましたね。
夜明け前の今が一番寒い時間なのに、ここ大阪・水無瀬の今の室温が20℃ですよ。暖房無しで。

昨日の朝八時頃は、うぐいすが街の中で鳴きましてね。

「ホ~、ホケキョ」って。

よく響きました。皆さん、耳を澄ませてにっこりだったでしょう。
今日も、早春の美声を聴かせてくれますかどうか。


さて、本題へ

ほっこり京都人(13)

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話を振り出しに戻しますと、
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京都生まれの京都育ちの女性が使った言葉「首を切ってしもうた!」でしたね。
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常識では「首切り」の昨今の意味は「解雇」。
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古くは、罪人の死刑の方法である「打ち首」。


京都『姉三六角蛸錦』生まれの女性が、この言葉を使ったとしたら、意味が違って来ます。

前々回で述べましたように、京都の街のど真ん中の鴨川の川原は、首切りイベント会場。
首切りの刑を何百年にも亘って、代々、延々と目前で見続けてきたのが伝統ある京都人。

この「首切り」の言葉は、実は、京都花街の遊女が使っていた言葉でもあったのです。

そもそも京言葉とは、柔らかで暖か味のあるお上品な言葉ですね。
「おこしやす」と言われたら、「あ~、ここが京都!」と思いますね。

この「おこしやす」という代表的な京言葉には、色々な意味を含んでいるのです。
極論すれば、京言葉とは、芸子や遊女が、男をたぶらかすための言葉でしょうかね。


遊女は、甘言で、男に貢ぐだけ貢がせます。京言葉ですから男は殊更感激ですね。
やがて、スッテンカラリン。お金が無いのですから、出入り禁止ですね。


遊女に狂った男は借金をしてでも通います。やがてお金の工面に万策尽き果てます。
お金ナシで遊女に会いたいのですが、やくたい(迷惑)なおひと。当然入り口で袋叩き。

これが度重なり、絶望して首を吊り自殺します。

あるいは、強盗殺人をしてでも金を奪い、遊郭に通います。

そして、そして、その行く末は、メィン・イベント会場です。
捕まって極悪人として、鴨川の川原で打ち首なのです。


どこの遊女の誰が、何人の男に首を吊らせたのか、或いは、何人の男が鴨川で打ち首にされたかのは、その遊女の勲章みたいなものだったでしょうね。

優秀なる?遊女は「七人さんも首切りどすけどぉ~、かなんなぁ~」と仲間に自慢したでしょう。




ひるがえって、今のご時世、京都生まれ京都育ちのご年配の女性が「首を切ってしもうた!」と言った意味が、何となく分かるでしょう。


つまり、「とある人を追い落として立ち上がれなくする」ことや「自殺に追い込む」と言う意味なのです。
罠(わな)を仕掛けたのですね。

                           あな、おそろしや



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